2020/04/01

2020年4月1日(水)昨日31日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年4月1日(水)昨日31日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

期末・四半期末・月末の31日の波乱は見られず。

為替相場は最近の大変動から、流動性の改善によりボラは低下する中で、FRBはドル不足解消に他中銀にドル資金を供給。ドル買い傾向は続きCHFとNZDは特にドルに対して弱さが目立つ一方、JPYとCADではドル売りへと動く。

ダウは一時150ドル近く上昇するも終盤にかけ下げ幅を拡大し前日比-413.11(-1.85%)で終了。米10年債利回りは0.7%と前日から小幅低下。原油価格(WTI)は一時21.89ドルまで上昇するも再び20ドル台へ低下。

為替相場は、四半期末・月末(+日本では期末)要因を反映してなのか、ドル買いの流れとなっているが、一日を通じロンドンフィキシング近くで変化し、FRBのドル資金供給もありドル需要が旺盛な通貨ではドル買いからドル売りへと変化している。

USDJPYは、4月1日の緊急事態宣言はフェークニュースであることは判明してはいるが、小池都知事は安倍首相にその決断をゆだねていることもあり、感染拡大ともなれば不安感(株安=円高)への警戒感を完全にぬぐい切れず。

アジアと欧州市場の108.73を高値に上値は重く日中でダブルトップを付けた後、米株の上昇にも反応は鈍く、ロンドンフィキシングでの影響はEURやGBPほど強くはないが、108.00~10の壁を割り込むと107.46まで続落し、一時107.93まで値を戻すも米株安に連動しながら終盤にかけては再び104.50を割り込む。

経済指標では、アジア市場の中国国家統計局のPMIがサプライズの強さとなったが、市場はどこまで信じているのか? 独雇用統計は失業者数が予想外に減少し改善。カナダGDPは予想通りで弱さが目立っている。米ケースシラー住宅価格指数は大きな落ち込みは見られず、シカゴPMIとCB消費者信頼感指数は前回から低下するも予想を上回るも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を十分反映していない。

デーリー・SF連銀総裁は、米経済はリセッション入りしている可能性があり、さらに悪化する可能性を指摘する反面、トランプ大統領は2兆ドル規模のインフラ投資計画を現在検討されている「第4弾」の新型コロナウイルス対策に盛り込み、可決するよう議会に要請と、追加緩和を期待したい。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トランプ大統領
①2兆ドル規模のインフラ投資計画を現在検討されている「第4弾」の新型コロナウイルス対策に盛り込み、可決するよう議会に要請
②米金利はゼロ近辺にあり、米国で数十年待たれていたインフラ投資法案を承認する時だ。非常に大規模で大胆な2兆ドル規模で、雇用とかつて素晴らしかった米国のインフラの投資に向けられる!第4弾だ」

FRB
①ドル不足を解消するため海外中銀に暫定的なレポファシリティーを開設しドルを供給→ ドル売りへと動く

デーリー・SF連銀総裁
①米経済はリセッション入りしている可能性があり、さらに悪化する可能性。景気低迷の度合いと期間は新型ウイルス次第

ダラス連銀報告書
①管轄区内のサービス業界が新型コロナウイルスの感染拡大により、深刻な打撃を受けている
②テキサス州のサービス業界が前例のない縮小に見舞われたという。

ムーディーズ・アナリティクスチーフ
①V字やU字ではなく、回復がナイキのロゴ型になるとの予測。
②米国経済は最大で第2四半期に年率25%縮小し、第2四半期に15%の回復を果たすが、「基本的にダメージが残る」ため第4四半期は停滞するとみている。

ゴールドマンサックス
①パンデミックで大量の失業者増で、第2四半期GDPは前期比年率-34%に下方修正、第3四半期+19.0%と上方修正。失業率は年央15%の可能性を指摘。
②目先の経済縮小の半分余りが年末までに取り返されることが予想される

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

22:45    USD 3月 シカゴ購買部協会景気指数=47.8(予想40.0 前回49.0)

23:00    USD 3月 CB消費者信頼感指数=120.0(予想111.0 前回130.7→132.6)→2017年7月以来の低水準で前回を下回るも予想より拡大へ。3月の低下は一時的なショックではなく、深刻な収縮を反映、新型ウイルスの感染拡大を受け今後は一段の低下が予想される

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※