2020/04/05

最近のIMMポジションから(4月5日) ドル売りへの変化も伸びきれず。

最近のIMMポジションから(4月5日) ドル売りへの変化も伸びきれず。

集計日が3月31日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の投機的なポジションの合計は、ネットで前週の30,460→32,770コントラクトと+2,310(合計ドル換算-89億ドル)と小幅変化にとどまり、ロングに転換して3週目となるが勢いはみられず。ちなみに、7通貨の保有ポジション(ドル換算)ではドルショート79→89億ドルでいまだに少ない。

集計日が前週火曜日で、3日のタイムラグがあり新型コロナウイルスの影響による各種情勢の中で、投資家は一方向に傾ける積極的な動きを控えているようにも思え、積極的な動きの有無や信ぴょう性に疑問は残るも、IMMポジションの変化は興味深いと思われる。

目立った動きとしては、資源価格とリスクに対して影響を受けやすい、カナダドル、豪ドル、NZドルはネットのショートは変わらず。一方、円、ユーロ、ポンド、スイスはロングを維持しており、特にユーロの買いポジションの増加が目立ち、カナダドルもマイナス幅を縮めている。

ユーロのネットポジションは、前週61,290→74,247(+12,957)コントラクトと、ネットショートからロングに変化して3週で、7通貨ペアでロングが最も多く、前週比のユーロのロングはドル換算で約83→102億ドルのドル売となっている。

ただ、先週のEURUSD相場は、先々週の急騰から様変わりで1.15台接近→1.0770台まで大幅に値を下げており、 次週の発表ではロングポジションの減少の可能性が残る。

円のネットポジションは、前週23,863→18,282(-5,581)コントラクトと、ネットショートからロングに変化して4週となるが、直近2週では前週比でロングが減少している。

新型コロナウイルスの感染拡大と株価の下落を意識した円買いも積極性に乏しく、円相場の先行き不透明感を示しているように感じられてならない。前週比の円ロングはドル換算で約27→21億ドルと小幅でそれも減少している。

その他、詳しデータは別表をごご覧ください。

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