2020/04/02

2020年4月2日(木)15:00時ごろの動き

202042(木)15:00時ごろの動き

日経平均株価は下落から一時回復するも終盤にかけ再び失速し前日比-246.69(-1.37%)の下げへ。上海総合も一時失速するも上昇へ。米10年債利回りは上下変動しながら前日とほぼ同水準。原油価格(WTI)は小幅上昇へ。

為替相場は、昨日のNY市場と逆に、ドルは小幅安でリスク回避通貨のJPYCHF、そしてEURも強さは見られず、逆にGBPAUDNZDの強さが目立っている。

前日に発表された米国発の景況感指数は弱いことは弱いが市場の急減予想に反して、ぼちぼちの落ち込みにとどまっていた。しかし、市場の反応は今後発表されるデータの悪化を意識しており、USD買いは鈍い。

また、明日に予定されている今週の一大イベントの米雇用統計の非農業部門雇用者数がどこまで落ち込むのか? 時間当たり賃金の伸を含めてこちらも大きな相場変動要因となっている。

今日の市場の注目は米国の週間新規失業保険申請件数の落ち込み度合いで、予想は350万件(前週328.3万件)当たりとなっているが、一部では500万件との観測もあり、この数字により米株が動き、USDが動く可能性は高い。

USDJPYは、早朝の107.04をボトムに株安の中でもJPY売り圧力は弱く仲値後には一時107.57まで上昇。終盤にかけては日本株安が強まる中で107.20台まで値を下げるも、変動幅は以前に比べて落ち着いてきている。

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トランプ米大統領
①米国内で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な地域への航空便を停止する案を検討

サマーズ元米財務長官
①新興国は新型コロナウイルスの感染拡大によって第2次大戦以来で最大の経済的打撃を受けるとの見
②インド、ブラジル、南アフリカを挙げ、経済面でも公衆衛生面でも「非常に厳しい道」を進んでいる
③中国経済も1979年の改革以降で最大の試練に直面
④市場関係者による相場操縦などではなく市場の機能に基づくものだということを認めざるを得ない

米国の現状
①米国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、多くの病院や医師が収入減という予想外の副作用に直面している。患者が急増した場合に必要な医療体制が不十分となることが考えられるほか、経営難に陥っている一部病院を脅かしている。

米国務省
①新型コロナウイルスの発生以来、外交官およびその家族約6000人を帰国させたと明らかにした。家族を含めた外交官の約半数を退避させた異例の措置。
②帰国者は欧州と中国への赴任者が大半を占めている。米国の在外公館の多くは減員体制で業務を続けている。閉鎖は中国・武漢とロシア・ウラジオストクの2カ所。

モルノー財務相
①最新の財政刺激策を受け、同国の財政赤字が2020-21年度(204月〜213月)に1800億カナダドル(約135800億円)に達し、対GDP比で8%に上る可能性がある

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ムーディーズ
①豪州の銀行システムの見通しを従来の「安定的」から「ネガティブ」に引き下げへ。

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インド、インドネシア、フィリピン、韓国、台湾、タイ、ベトナムの各国・地域の証券取引所のデータ
①、外国人による株式売り越しは合計333億ドルで、20081月以来の規模だった。アナリストは、市場の乱高下に備えるため多くの機関投資家がドル資金確保に走り、ドル供給が不足したことも、アジア株投資にマイナスに影響したと話している。
②特に米国での新型コロナ感染の影響度がより明白になるとともに、アジア株には資金が戻ってくるとの見方もある。

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