2020/04/18

2020年4月18日(土)昨日17日、海外市場の動き

2020年4月18日(土)昨日17日、海外市場の動き

米株大幅高、原油安、米債利回りボトムから回復するも軟化傾向は変わらず、為替相場は米国市場では動きは鈍く、前日比ではUSDが小幅低下。

中国GDPの大減速も織り込見でV字型減速を期待との声が中国国内から多いが、武漢市の新型コロナウイルスの感染による死者数を3,869人と50%も上方修正するお国柄だけに真実が見えず。

米株は終盤にかけ再上昇しダウは+704.81(+2.99%)、前日から続く「レムデシビル効果+米段階的な経済活動の再開」を期待し上昇へ。為替相場は株高に反し、原油安による経済回復の阻害リスク+米国債購入ペースの減額によるドル需要の復活にUSDは一方向の動きとならず。

USDJPYは、前日の「レムデシビル効果+米段階的な経済活動の再開を期待」の流れを受けた「株高+JPY売り」のドル買いも東京市場の早朝の高値108.08で終了。逆に欧米市場では一時107.30まで下落と、一日を通じて大枠107~108のレンジを抜け出せず。クロスでは主要通貨でJPY高、資源関連通貨ではJPY安と流れはリスクオンながら、週末要因なのか? 全体としては方向性に乏しい動きへ。

EUEUSDは、1.0810~1.0890台と、大枠1.08~1.09のレンジで1.0870台で終了。超大規模な景気対策による銀行の貸倒引当金の計上回避の動き、ユーロ共同債の構想も、北欧中心に反対が根強く決められず。新型コロナウイルスの感染の収束期待は残るも、市場参加者にはEUR安期待も多い。

GBPUSDは、大枠1.2400~1.2520のレンジ。ジョンソンリスクは消え去るも、前日に英国は外出制限措置を延期しており、テンレイロBOE政策委員の「ロックダウンにより、英経済は極めて大きな打撃を被る可能性が高い」との発言や、今日のベイリーBOE総裁は「第2四半期のGDP35%減との予想は非現実ではない」とショッキング発言。新型コロナウイルスの感染阻止の遅れなどGBP売り材料は残るも安値1.2407と1.2400の大台を何とか維持し逆に1.2517まで反発。市場参加者にはEUとの離脱交渉の遅れも懸念しGBP下落を懸念する声も消えず。

米債利回りは、FRBの発表した来週の国債購入ペースの減速(一日当たり300→150億ドル)に後半にかけ0.65%台へ上昇し、0.644%近くで推移。

原油価格(WTI)は、OPECプラスで大幅減産を決めたが、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の大幅縮小に弱く20ドルの壁を割り込み、一時17.31ドルまで下落し、18.27近くで推移。

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