2020年4月17日(金)23:15時ごろの動き
米国の経済再開の動きを期待しながらも、ウイリアムズNY連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁らは総じて、自国経済の厳しい状況を認識し、ベイリーBOE総裁、バイトマン独連銀総裁も右に同じ。
欧州株は大幅高、米株は400ドル超の大幅高からスタート。米10年債利回りは0.6%台へ低下、原油価格(WTI)は一時17.31ドルと大幅安。為替相場は、欧州市場に入りドル売りが復活しているが大きな変化は見られず。
中国の初となるGDPのマイナスの影響に原油価格は下落しているとのコメントが目立つが、原油価格が17ドル台で米債利回りも軟化と、この流れだけを見てもリスク回避の動きが想像できる。また、新型コロナウイルスの感染拡大が新興国で拡大する傾向も気になる。
USDJPYは早朝、トランプ大統領が米経済再開に向けは指針を示し、新型コロナウイルスの特効薬「レムでシビル」の治験の成果を発表した後の108.08を高値に、108円台の上値が重くなり、欧米株高の流れにもかかわらず107.30台まで円高が進み、結局は大枠107~108円のレンジ相場を継続中。
前日比だけを見るとNZDUSDの上昇率は1.13%と分母が小さいことで少しの変動で%の変化が高くなることを割り引いても、早朝の0.5950台をボトムに底堅く推移し、欧州市場だけを見ても0.5967→0.6050台まで上昇している。
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ウイリアムズNY連銀総裁は、われわれは酷い第2四半期データを目の当たりにした
ブラード・セントルイス連銀総裁は、第2四半期は考慮の対象外。
メスター・クリーブランド連銀総裁は、指標は予想以上に不快で厳しい内容。
米議会予算局(CBO)は、連邦財政赤字は今後10年で約1.8兆ドル増えるとの見通し
トランプ米大統領(16日)は、経済の再開に向けた指針を示し各州は状況に応じて3段階で封鎖措置の解除を進めるべきとの考えを示した。州知事はそれぞれの事情に合わせて方針を調整することが可能とし、封鎖継続が必要な場合はそうすべきだと指摘。「一斉に再開するわけではなく、慎重に一歩ずつ行う」。条件を満たす州は17日から経済再開に向けた第1段階に移行することが可能だとし、約29州が間もなく経済を再開できるとの見方を示した。
ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」16日)は、臨床試験(治験)で、新型コロナウイルスに感染した患者が急速に回復していると報じた。重症の113人を含む125人の新型コロナ患者を対象としたシカゴ大医学部による治験で、レムデシビルを毎日投与したところ、発熱や呼吸器症状が著しく改善し、1週間以内にほぼ全ての患者が退院した。死亡したのは2人
FRBのバランスシートは、今週、過去最高の6.42兆ドルに拡大したこ
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ベイリーBOE総裁は、第2四半期のGDP、35%減との予想は非現実ではない
バイトマン独連銀総裁は、ユーロ圏の新型コロナウイルス対策で、これまでに導入した措置で十分かどうか、確実なことはまだ言えない。いずれにしても拡張的な金融・財政政策は今後もしばらく必要だ。経済の行方を決めるのは、今後の感染状況と都市封鎖の期間に加え、これまでに導入した措置で、企業・家計の流動性の問題や潜在的な支払い能力の問題にうまく対処できるかどうかだ
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モリソン豪首相は、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向けた措置がさらに1年延長される可能性もある
中国国営テレビは、武漢市の新型コロナウイルスの感染による死者数を3,869人(+1,290人増)と報告の誤りや遅れに50%増に修正。→ 中国のデータは信用できず。
中国全人代常務委は、4月26~29日に開催
グリアOECD事務総長は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で経済予測は極めて不確実になっているとした上で、世界経済はおそらく収縮に陥っている
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