2020/04/02

2020年4月2日(木)昨日1日、海外市場の動き(5時半ごろの動き)

2020年4月2日(木)昨日1日、海外市場の動き(5時半ごろの動き)

期明けの米株は続落、為替相場はドル需要が弱まることは予想できるもUSD高の動きは変わらず、リスク回避にJPYが選好されUSDJPYは一時107円を割り込む。

ダウは終盤にかけ値を下げ一時-1,132.73まで下落し前日比-973.65(-4.44%)、米10年債利回りは軟化し0.608%近くで推移し、2年債は0.22%台と弱い。原油価格(WTI)は19.90ドルをボトムに21ドル近くと日中の高値圏で推移。

新型コロナウイルスの感染拡大に、米国は非常に厳しい2週間に直面と警告し、4月末まで移動制限が継続。日本国内では、特措法を決め、部分的な緊急事態宣言が必至と観測は消えず。米株安に日経先物は大幅安で、仮にロックダウンとなれば一月5.8兆円の損失で失業率が大幅増加との見方も。

USDJPYは、期末の本邦勢による動きが収まる中、国内での緊急事態宣言の不安に日本株安のリスクは変わらないが、米国の新型コロナウイルスの感染拡大やるソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略)措置を4月19日まで継続するなど、経済的ダメージのリスクは残ったままで、ドル需要も続く可能性も残る一方、JPY高圧力も強い。結果としてUSDJPYは、アジア市場の107.94を高値に108円が大きな壁になっており、米株の大幅安の影響も強く終盤にかけては106.92まで下落して107.10台で推移。

EURUSDは、新型コロナウイルス感染による特に南欧諸国での経済的ダメージは止まらず。欧州ではイタリアが求めるコロナ債をめぐり、ドイツなどが反対する南北分裂が深刻化しているとあり、バイトマン独連銀総裁は欧州安定メカニズム(ESM)の活用が適切と指摘するなど、EUR相場にとっては不安定材料に。EURUSDは、アジア市場の1.1039を高値に、欧州市場に入ると売り圧力が強まり1.0917まで下落。米国市場に入ると1.0903まで下落後に、1.0960台までやや反発。

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バークス・米ウイルス対策調整官(31日)
①米国の死者数が最大20万人に達する可能性がある
→ 4月末まで移動制限が継続される。

トランプ大統領(31日)
①米国は非常に厳しい2週間に直面していると警告

トランプ大統領
①イランがイラクに駐屯する米軍や米国の資産に「奇襲攻撃」を仕掛ける可能性がある

ローゼングレン・ボストン連銀総裁
①ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略)によって経済の動きが止まり、失業率の「劇的な上昇」につながる。
②中小規模企業向けの新貸出プログラムの展開は、まだ数週間先の可能性
③2四半期間はマイナス成長の可能性
④住宅価格は下落する可能性

ムニューシン米財務長官
①新型コロナウイルス対策の一環として、トランプ大統領が道路や橋梁などのインフラ投資を検討。民主党議員とインフラ投資に関する法案を協議

北米のシェールオイル生産のホワイティング・ペトロリアム
①米連邦破産法第11条(民事再生法に相当)の適用を申請。

ブラックロックのマネジングディレクター、アメール・ビサット氏(ロイター)
①新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界経済が今年上期に11%縮小し、経済生産が6兆ドル失われる可能性がある

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メルケル独首相
①新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け実施しているソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略)措置を4月19日まで継続し、イースター後の14日に再評価する。

バイトマン独連銀総裁
①独連銀は「コロナ債」と呼ばれるユーロ共同債を通じたユーロ圏債務の相互活用を支持しておらず、ユーロ圏の救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の活用が適切だと判断。
→ ドイツおよびその他の北欧加盟国は、ユーロ共同債の発行を求めるイタリア、フランス、スペインおよびその他の6ヵ国による要請を拒否している状況。

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モルノー加財務相
①新型コロナへの対策費、1050億カナダドル超とGDPの約5%
②新型コロナへの対策費、1050億カナダドル超とGDPの約5%

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BIS報告書
①さらなる経済崩壊を防ぐには決済フローの確保が不可欠だ
②FRBのドル供給対策を評価する一方、資金フローの確保に向けさらなる対応が必要(通貨スワップ協定について、多くの中銀が依然としてFRBと締結しておらず)
→ 先月に、ドル調達コストは急上昇。為替スワップ市場ではユーロを米ドルに交換する際の3カ月物のベーシス(上乗せ金利)  が一時120bpと、金融危機以降で最大になった。

EIA週間統計
①3月27日までの米原油在庫およびガソリン在庫は前週から急増した一方、燃料需要は新型コロナウイルスのパンデミックに起因する経済活動の急低下により過去最大の落ち込み。

サウジ原油供給量(関係者)
①新型コロナウイルスの感染拡大に伴う原油需要の減少に加え、米国が増産自粛で圧力をかけているにもかかわらず、サウジアラビアの原油供給量が1日、過去最高水準の日量1200万バレル超に増加

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