2020/04/05

今週の主な材料(4/6日~4/10日)

今週の主な材料(4/6日~4/10日)

4月12日はイースター。10日はグッドフライデーで欧米市場はほぼ休場となる。3日発表では米国での死者数はフランスを上回り7400人で、感染者数は最も多い米国で約27万8000人を超えたとの報道も。トランプ大統領は24日に制限されている米経済活動をこの日まで再開させたいと言っていたが、とても不可能では?

米空母「セオドア・ルーズベルト」で発生した新型コロナウイルスの感染拡大を訴えた艦長が「稚拙な判断」を理由に解任され、乗組員は感謝の意を示し艦長が空母を去る時に拍手喝采があったとの報道も興味深い。

米国では
米新規失業保険申請件数は2週間で約1000万人に増加、米失業率4.4%に急伸し1975年1月以来と月間ベースで最大の増加率。非農業部門の雇用者数は-70.1万人へ急騰。これも、3月8日の週までの集計にとどまり、以後の悪化を含まれておらず、今後も米雇用情勢の急激な悪化が予想されている。

4/9(木)の週間新規失業保険申請件数の予想は500万件で前回の664.8万件からはやや低下するも、予想通りなら3週間で1500万人となる。また、4/7(火)の2月JOLT労働調査(求人件数)の予想は647.6万件と前回696.3万件から大幅な減少が予想されており米株やドル相場にとって投機筋の材料にされやすい。

4/8(水)のFOMC議事要旨は3月15日分となる。3月に入り、3日に0.5%の緊急利下げを、15日に1.0%の緊急利下をして量的緩和政策(QE)を復活させ債券買い入れでは最低でも5000億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)を2000億ドル買い入れへ。長期金利と住宅ローン金利を引き下げて、需要の落ち込みを最小限へ。3/23日のnotation voteでFOMCは無制限のQEを行い米国債やMBSを必要なだけ買い、学生ローンやクレジットカードローン、中小企業向け政府保証融資などに関する新制度も導入。30日のnotation voteでFOMCは金融市場の円滑な機能をサポートするために一時的なFIMAレポ施設の設立を発表。

4/10(金)の米CPIは前月比予想が-0.3%(前回0.1%)と2017年5月以来のマイナス予想で、前年比1.6%(前回2.3%)と弱い。

豪州では
4/7(火)には、豪中銀は金融政策を発表するが、3月3日に政策金利を0.25%引き下げ0.5%に決定し、デベル中銀総裁は、あと1回の利下げ余地があり、それ以上はQEを検討する必要性を示唆していた。ただ、今回は政策金利の据え置き予想されており、声明文を注目したい。また、4/9(木)の豪中銀四半期金融報告も注目している。

ユーロ圏では
4/7(火)には、ユーロ圏財務相会合があり、4日の緊急財務会合では、経済リスクの緩和に向け国レベルでの緊急対応について協議をしたが、南北での意見相違に合意ができず、7日に再開される。欧州が保証する「コロナ債」の発行の行方も注目。

カナダでは、
4/9(木)の雇用統計があり、失業率予想は7.3%(前回5.6%)、新規雇用者数予想も-35万人(前回3.03万人)と、米国と同じく歴史的な悪化となる可能性が高くなっている。

詳しくは別表をご覧ください。

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