2020/04/30

2020年4月30日(木)14:40時ごろの動き

2020年4月30日(木)14:40時ごろの動き


前日の弱い米GDPは気になるが、市場はパウエルFRB議長の「あらゆる手段を活用、回復には時間がかかる」との発言を意識したのか、株高と今日のアジア市場は大きな変化は見られないが、総じてドル売りの流れが続いている。

今日は、中国国家統計局のPMIは製造業が弱くサービス業が強く、総合は予想外に強い結果となったが、財新PMIの製造業は弱く50を割り込んでいる。もちろん、トランプ氏は「中国は自分が大統領選で敗北するためにたんでもやっている」と主張するなど、米中間の対立が気になってしまう。

さて、今日のアジア市場はご存じの通り、日経平均株価は大幅高で前日比500円超の上昇となっている(14:30ごろ)。USDJPYは「株高=円安」のセオリーは今のところ有効ではなく、日銀が「無制限の債権購入」や総裁が「できることはなんでもやる」と発表して以降、材料は確認できないがエコノミストの中に円高を意識した発言も目立ち、USDJPYの上値は間違いなく重くなっており、下値を試す流れが続き今日も106.88を高値に上値が重い展開となっている。

市場は、新型コロナウイルスの感染を克服したのか、シドニーのビーチを開放しているAUDの買いが先行中でAUDUSDは連動中。AUDNZD、AUDEUR、AUDJPYなどクロスでAUD買いを推奨する声は続いているが、現状はすでに上昇中でもあり、ポジションがなければどこでエントリーするのか思案のしどころ。

S&Pが南アの長期外貨建て格付けを引き下げているが、USDZARやZARJPY相場は大きな動きは見られなし。

これからの欧米市場では、ECB理事会の決定と、ラガルドECB総裁の会見が最も重要と思われるが、現状維持と思われ、サプライズがあれば反応したい。

また、今日は月末で、いつもながら経済指標の発表も多数控えている。その中で、ユーロ圏n第1四半期GDPの速報値、米個人所得、個人消費支出、カナダGDPは相場への影響は大きい。

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8:50    JPY 3月 鉱工業生産・速報値=前月比-3.7%(予想-5.0% 前回-0.3%)、前年比-5.2%(予想-7.3% 前回-5.7%)

10:00    CNY 4月 国家統計局 総合PMI=53.4(予想51.0 前回53.0)、製造業PMI=50.8(予想51.0 前回52.0)、サービス業PMI=53.2(予想52.8 前回52.3)→ 予想と前回を上回る

10:00    NZD ANZ 4月 企業経済見通し=-55.1(予想 速報-61.2 3月-63.5)、企業信頼感=-66.6(予想 速報-73.1 3月-63.5)
10:30    CNY 4月 財新製造業PMI=49.4(予想 前回50.1)→ 前回を下回り50を割り込む

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S&Pグローバル・レーティングは、南アフリカ共和国の長期外貨建て債務格付けを「BB」から「BB-」に引き下げた。「BB-」は投資適格級の最も低い格付けを3段階下回る水準。S&Pは南ア経済が今年4.5%のマイナス成長となり、2023年までに国債費がGDP比約6.5%に増加すると予想した。


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