2020/04/03

2020年4月3日(金)昨日2日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年4月3日(金)昨日2日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

新型コロナウイルスの感染拡大のリスクは変わらず。米失業保険申請件数は予想外の急拡大のネガティブ材料と、米・サウジ・ロシアの大規模減産計画のポジティブ材料の動きと相場が変動。

米株は上下変動するも原油高のフォローもあり終盤にかけ上昇し、ダウは前日比+469.93(+2.24%)の上昇。米債利回り底堅く10年債は0.616%、2年債は0.23%近くと前日比で上昇して推移。為替相場は域内新型コロナウイルスの感染拡大と難航中の財政出動にEURは弱く、原油高を意識してCAD+GBPの買いが目立ち、リスク選好にJPY+CHFは弱い。

米新規失業保険申請件数は過去最大の664.8万件(2週間で1000万件超)に急拡大し、米GDPの大幅低下が見込まれる中、米議会予算局は第2四半期GDP-7%、失業率10%超、米10年債利回り1.0%割れを予想。

一方、米・サウジ・ロシアの日量1000万バレル減産計画の動きに原油価格は、22ドル台→一時27.39ドルまで急伸し一日を通じては20.76~27.39ドルと変動幅を拡大しているが、新型コロナウイルスの感染拡大による原油需要の低下もあり伸び悩み25ドル割れで推移中。

USDJPYは、米新規失業保険申請件数の予想外の大幅拡大(一部ではささやかれていたが)に、株安+リスク回避に直後は107.02まで下落。これをボトムに、原油急騰(WTI22.50→27.32)+株高と連動しながら108円台を回復。米株は上下に変動する中でも、クロスでJPY売りが強まり107.70近辺をボトムに下げ止まり、大枠107.80~00のレンジで収束。

EURUSDは、1.100の大台を回復できず。アジア市場の1.0960台を高値に、欧州市場では1.0940を高値に、ECBのQE強化に反して、難航中の財政出動を気にしているのか? 原油価格急伸=EURGBP下落の影響も見られ1.0820まで続落。4月7日のユーロ圏財務相会合を注目。

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米議会予算局(CBO)
①現状予想では第2四半期の国内GDP-7%、失業率10%を突破し、米10年債利回りは1.0%を割り込む。

バンカメ
①2020年世界GDP予想+0.3→-2.7%に下方修正

クオモNY州知事
①人工呼吸器があと6日で底をつく

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
①雇用の維持が景気回復の鍵で、 新規失業保険申請件数が過去2週間で1000万件に上ったことは衝撃的で憂慮。
②ほぼ確実にリセッションに陥っている。

カプラン・ダラス連銀総裁
①米経済が第2四半期に「深刻な落ち込み」となり、第3・四半期初めも縮小が継続する公算が大きい.

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原油価格急騰(米国やサウジアラビア、ロシアが大規模な協調減産計画の動きを好感)
①テキサス州当局者は、ロシアエネルギー相と日量1000万バレルの減産について協議
②トランプ大統領は、ロシアとサウジが日量1000万バレルの減産に参加とツィート。
③トランプ大統領は、サルマン・サウジ皇太子と会談。サウジとロシアが産油量を最大で1500万バレル削減すると予想している
④イラク政府は、原油相場の暴落阻止でサウジが呼び掛けたOPECプラス緊急会合の招集に賛同
⑤ロシアのペスコフ報道官は、プーチン大統領がサルマン皇太子と協議した事実はない

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ECB
①金融政策の戦略的見直しを完了する期限を今年末から2021年半ばに先送

コメルツ銀行
①イタリアはジャンク級への格下げはほぼ確実

BOE
①景気対策の一環として実施する社債買い入れプログラムについて、200億ポンドを上限として7日に開始すると発表

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21:30    USD 2月 貿易収支=-399億ドル(予想-400億ドル 前回-453→-455億ドル)

21:30    USD 週間 新規失業保険申請件数=664.8万件(予想350万件 前回328.3→330.7万件)→ 前回はもちろん、予想を大幅に上回る失業者数へ

23:00    USD 2月 製造業新規受注=前月比0.0%(予想0.2% 前回-0.5%)、除輸送機器=-0.9%(前月比予想-0.6% 前回-0.6→-0.1%)、

23:00    USD 2月 耐久財受注・確報値=前月比1.2%(予想1.2% 前回1.2%)、除輸送機器=前月比-0.6%(予想-0.6% 前回-0.6%)

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