2020/12/27

今週の主な材料(12/28~1/1)

 今週の主な材料(12/28~1/1)


今週で2020年も終わり2021年の新年を迎える。28日にボクシングデーで、英国やカナダ、豪州、NZは休日で、29日、30日通常通りの取引はあるが、31日のニューイアーズ・イブ(大晦日)では市場参加者は極端に減り1月1日の新年を迎える。


今年は、カレンダー周りが良かったのか悪かったのか不明ながら、2021年の仕事始めは世界的に3日(月)がスタートとなり、オセアニア・日本市場からスタートする。つまり、それなりにやる気があれば相場をリードすることもでき、2020年の年初のように、正月休み中に円高へと急変し悔しい思いをしたこともなくなる。


今週は要人発言や経済指標の発表は極端に少なく、あまり気にしなくてもいいのだが、相場に影響の大きい米国の政治的な動きや、変異を含めた新型コロンウイルスの感染拡大の状況や、コロナワクチンの有効性なども気になる。また、米ナッシュビルでクリスマス25日の朝に発生した大規模爆発事件の真相も気になる。


◎米国では12月28日にペロシ米下院議長は、トランプ大統領が拒否権を発動した、2021年度の国防予算の大枠を決める7400億ドルの国防権限法を覆す採決を実施する。米国では米議会で2021年度予算案と一体化している新型コロナウイルス追加経済対策法案がクリスマスまでに修正できなかったことで、28日につなぎ予算が期限切れとなり、それまでに適切に対応できなければ、29日から米政府機関の一部は閉鎖となる。


◎米国では12月28日にペロシ米下院議長は現金給付金の増額採決を行う。2021年度予算案と一体化している新型コロナウイルス追加経済対策法案で、トランプ大統領は現金給付金600→2000ドルへの引き上げを共和党が反対していることで署名を拒否する可能性を示している。つなぎ予算の期限が切れる28日までに対応が取られなければ、政府機関が一部閉鎖に追い込まれる恐れが出ている。


◎米国では翌週になるが1月5日にジョージア州で、連邦議会上院の2議席をめぐる決選投票が行われる。この決選投票で民主党が2議席(現在民主48、共和50)を確保すれば、議長は副大統領が兼任することで、民主党が事実上、上下両院を支配することになる。もちろんそうならない可能性もあるが、結果をうけ株式相場+債券相場→為替相場と影響を及ぼす可能性は高い。


◎英国は政治的には、12月31日に英国はEUから離脱し、1日に英・EUのEPA(貿易協定)がスタートする。すくなからず混乱の中での船出となるが、中長期的にみて英国経済はどのように変わると市場参加者は予想するのであろうか?それによってGBP相場がどのように変化するのであろうか? 


今週の経済指標の発表を別表でご確認ください


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