2020/12/08

2020年12月8日(火)前日7日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年12月8日(火)前日7日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

混乱のブレグジット交渉がGBP相場を動かし、株安+債券利回り低下のリスクオフへ。首脳の交渉は継続されるもタイムリミットはEU首脳会議の前日9日とのこと。

米株はダウ+S&Pは低下するもNasdaqは小幅上昇。米債利回りは軟化し10年債は0.926%(-0.044)と小幅低下。原油価格は45.71ドル(-0.55ドル)と軟化。為替相場は英EU通商協議の失望とかすかな期待がGBPの相場を動かし、結果としてドル買いからドル売りへと動くもGBPの弱さは変わらず。

通商協議で、EU英首脳は「現時点での合意は不可能」との共同声明を発表。ジョンソン首相は直接協議のため近くブルッセルに向かうが、残された期限は9日(10~11日EU首脳会議)。米追加経済対策の0.908兆ドルの交渉の期待は変わらず、12月11日には政府資金を手当てした暫定予算案の期限を迎える。日本政府は追加経済対策で事業規模73.6兆円を発表へ。米政府は中国・全国人民代表大会のメンバー14日に金融制裁を発動。中国はさらなる豪輸入の停止を発表、豪中は政治問題から経済問題へと変化し関係はさらに悪化。米カリフォルニア州は新型コロナウイルス感染拡大抑制に向け、州のほぼ全域で 一段と厳しい外出制限措置を導入。

GBPUSDは、週末の英EU首脳のブレグジット交渉の決裂にオセアニア市場では一時急落して始まる。アジア市場では1.3437を高値に、各報道から英国の合意なきEU離脱を示唆するネガティブ報道に欧州勢の参入と共に1.3220台まで急落となった。首脳会談は「現時点では合意不可能」との共同声明を発表するも、「向こう数日間に対面形式で討議する項目の概要を用意するよう、双方の首席交渉官に要請した」とあり、ジョンソン首相は数日中に協議のためにブリュッセルを訪問し最後の話し合いをするとのことで、米国市場では終盤にかけて1.3400台まで値を戻すも、オプション取引以外でGBPロングのリスクを考えるとポジションをとることも叶わず。

USDJPYは、一日を通じて103.92~31の狭いレンジにとどまり、GBPJPYの連動性も弱まる。弱いリスクオフでJPY高期待が残るも米国市場ではクロスでの円買いも弱まり、103.92~13の20ポイントの狭いレンジで推移と、方向感は無し。