2020/12/05

2020年12月5日(土)昨日4日、海外市場の動き

 2020年12月5日(土)昨日4日、海外市場の動き


ご存じの通り、強弱混在する米雇用統計の評価は、FOMCの追加緩和の期待感を強め、米追加経済対策の期待感もあり、米株は積極的ではないにしろ強さを維持し、米債利回りもリスク回避ではなく、将来のインフレ期待を意識しているのか上昇し、10年債は0.973%(+0.063%)近くで推移し、一時0.986%と3月の1.0%の大台を狙う動きへ。


結果、為替相場は一時ドル売りへと動くも、主要通貨では高値圏にとどまることはできず、通貨間により材料は異なるが、利食い先行のドル買い戻しへと動く。CADは強いカナダ雇用統計に強く一人続伸。GBPは英EU通商協議の行方混迷に上下変動しながらも結局は前日と変わらず。EURは来週10日のECB理事会の追加緩和を織り込みながらも利食い先行し米国市場では下落。JPYはリスクオン+米債利回りの上昇(通常はリスクオン=米金利低下なんですが、弱い米雇統計を受け米追加経済対策の期待が強まりインフレ期待もあるのでしょうか? 10年のインフレ期待は2019年5月以来の高水準へ上昇)にJPY売りへと動くも限定的。


GBPUSDは、厳しい英EU通商協議の最中、弱い米雇用統計後につけた高値1.3539から英EU通商協議で問題が悪化の可能性との報道に1.3460台まで値を下げ、交渉官から協議は合意に達せず一時中断との報道に1.3420台まで続落。ただし、ジョンソン・フォンデアライエン氏は5日に協議するとあり、主明けの波乱材料は消えず。注意!


USDCADは、米雇用統計と同時刻に発表となった、強いカナダ雇用統計に1.2850台から1.2770台まで続落と、主要通貨の中では安値を更新(CAD高

)し強さが目立っている。


USDJPYは、アジア市場の103.74から結果的に104.24まで一時上昇し104.10台で推移と、円ブル派は一時撤退へ。104円が上値を一時押えていたが、弱い米雇用統計+米追加経済対策の合意期待に、米債利回りが上昇し104.24まで一時上昇。上昇時にポイントとなった90時間、200時間MA104.20台にあり、この水準は短期投機筋が意識していることと思われる。中期的には90日MA105.25を上回るまでは、円ブル派は思考を変えないことと思われる。