2020/12/17

2020年12月17日(木)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年12月17日(木)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


FOMCの金利据え置き、期待した資産購入の構成やペースに変更なくドル買いへ、パウエル氏の緩和コミットにドル売りへと変化。


◎FOMCは、予想通り政策金利を据え置き、期待の資産購入の構成やペースも変わらず。パウエル氏は緩和をコミット。

◎英EU通商協議は、英EU首脳会会談で交渉の継続を決め、週内の合意の可能性を残す。

◎米議会指導部は、9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加景気対策で合意に近づく。

◎米為替報告書は、ベトナムとスイスを為替操作国に認定、日本は9回連続で為替監視対象に。


◎ユーロ圏各国のPMIは予想外に強い

◎英PMIは前回より弱い

◎米小売売上高は予想外のマイナス幅で、PMIも弱く、NAHB住宅価格指数も予想を下回る。

◎カナダCPIは小幅上昇、


為替相場は、英EU通商協議の進展の可能性、米追加経済対策の実現の可能性、強いユーロ圏経済指標と、弱い英、米国の経済指標、米為替報告書要旨など材料は豊富。FOMCとパウエル氏発言に上下しながら、米国市場だけを見ると米金利に連動するような動きで、ドル買いからドル売りへと変化。


USDJPYは、FOMCを受け103.92まで上昇するも、パウエル氏発言を受け103.40まで下落。引き続きダウントレンドを維持。


EURUSDは強いユーロ圏各国の景況感の改善や、英EU通商協議の合意の期待もあり1.2207を高値に、FOMC1.2125→パウエル発言1.2200手前と上下しながら、1.2200の大台を維持することはできず。引き続き上昇トレンドを維持。


FOMCは、予想通り政策金利を据え置き、期待の資産購入の構成やペースは変わらず、金利見通しも2023年まで利上げなしを確認するも異なる意見も。一時債券利回りは上昇するも、パウエルFRB議長の会見で「緩和をコミット」し、「追加ガイダンスは経済への強力な支援が目的」としたことで落ち着き、一時値を下げた米株も買戻しが強まる。


また、懸念の英EU通商協議は何らかの合意期待感が強まる。欧州委員会のフォンデアライエン委員長とジョンソン英首相が電話会談を行い、EUと離脱後の英国との自由貿易協定(FTA)締結交渉の継続で合意、バルニエ氏は週内に合意の可能性とEU加盟国に示唆している。


更に、米ポリティコやワシントンポストでは、米議会指導部は、9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加景気対策で合意に近づくとあり、こちらも期待が持てる。


米株は、FOMCとパウエル氏は発言を受け下げから上昇へと変化、債券利回りも上下変化し10年債利回りは0.925%(+0.012)と小幅上昇を維持。原油価格は47.84ドル(+0.22ドル)と下落から上昇へ。