2020/12/06

今週の主な材料(12/7~11日)

 今週の主な材料(12/7~11日)


今週の注目は、

英EUブレグジット交渉、EU首脳会議(10~11日)、コロナワクチン接種の動き、米追加経済対策、ECB理事会・ラガルド総裁会見(10日)、カナダ中銀理事会(9日)。


それと、

日本GDP(8日)、ユーロ圏GDP(8日)、中国CPI(9日)、独CPI(11日)、米ミシガン大学消費者信頼感指数(11日)、豪中銀報告書(10日)、英中銀金融安定性報告(11日)。



英EUブレグジット交渉(残り4週間)→ GBP相場にとっていつもながら最重要テーマ。

  最終合意に近いとの観測から、3日には交渉が突然決裂。12月4日、5日とジョンソン英首相とフォン・デア・ライエン欧州委員長との電話会談では打開できずに終わっているが、「主要な意見の不一致を可決する最後の努力をすることで合意」、週明けに再開する見通し。意見の相違は「企業、漁業、およびあらゆる合意のガバナンスにとって公平な競争の場」。10~11日のEU首脳会議を前にしてどのような結果となるのだろうか? 


コロナワクチン接種の動き→ リスクオンとして、株価・債券利回りと連動して為替相場への影響を与えることになる。

  英国は来週からファイザーの新型コロナワクチンの接種が始まる予定で、米国でも早ければ金曜日までに使用される可能性があるとの報道が流れている。一方、ロシアは5日に先行してワクチン接種をスタートしている。


米追加経済対策→ いつもながら株高・債券利回り上昇、クロスでの円売り、ドル売りの傾向がどこまで続くのか?

バイデン次期米大統領は4日に、超党派の議員らが1日に提出した9080億ドル(約95兆円)の追加対策法案への支持を表明し、新しい政権と議会が年明けに発足するのを待たず、追加の経済対策を成立させるよう議会に求めている。その上で自らが大統領に就いた後、より巨額の財政出動を議会に求めていく方針を示してもいる。


ECB理事会・ラガルド総裁会見(10日)→ PEPP(TLTRO)の増額や期間延長は織り込み済み。

  ラガルド総裁は緩和を実施することを公言してはばからない。政策金利のリファイナンスオペ金利0.0%、上限金利0.25%、下限金利-0.5%の据え置きく一方、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム=1.35兆ユーロを0.5兆ユーロ増額、期間2021年6月の延長)とTLTRO(貸出条件付長期資金供給オペ)の規模拡大や期間の延長を予想しているが、EUR高をけん制する発言はないのだろうか? 


カナダ中銀理事会(9日)

政策金利0.25%の据え置きは間違いなさそうで、CAD高へ動いていることもあり声明や総裁の発言が気になる。


詳細は別表をご覧ください。


※※※※※※※※※※※※※※※※※