2020/12/02

2020年12月2日(水)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年12月2日(水)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


取り巻く環境はリスク選好の材料が多数。結果、安全資産の債券売り(利回り上昇)し株買いへと動き、為替相場はドル売り+円売りでEURUSDは1.2070台へ、GBPUSD1.3440台、EURJPY126直前と、9月の高値を超え上昇。 相場変動の動きが大きい12月の初日。年末の相場変動の予兆のような動きが気になる。


パウエルFRB議長は「景気回復の道程は長く、全力で景気を支える」とあり追加緩和の期待は強く、米超党派議員は約0.9兆ドルの追加経済対策を提案。コロナワクチン年内利用の期待強まり、中国PMIも強くOECDも中国主導の景気回復を期待、英EU離脱交渉は難航するも集中交渉期間に入り合意の可能性を意識。ラガルドECB総裁は「経済支援に一部の手段を再調整する」とあり、BOEも然り。


欧州株高に続き、ダウ、Nasdaq、S&Pと上昇傾向を維持し強く、米債は売られ利回りは上昇し10年債は0.921%(+0.076%)と一時0.933%まで上昇し0.9%の大台を回復。


パウエルFRB議長の議会証言

◎米経済は大方の予想より好調だが回復までの道のりは長い。FRBは危険が十分かつ完全に過ぎ去るまで、持てる手段を使って景気を支える。


◎英EU通商協議(離脱協議)

英国水域での漁業権、公平な競争条件(国家補助金)、ガバナンス(紛争解決手続き)について協議が難航しているが、フォンデアライエン欧州委員長は、「極めて厄介で難しい」が、今後数日間で前向きな結果を得る可能性はあると発言。タイムズの記者がツイッターで、双方がトンネルと呼ぶ集中交渉期間に入ったとあり、アイルランドのマーチン首相は週末にも合意する可能性を指摘。


◎米超党派議員0.9兆ドルの追加経済対策を提案

債券売り+株買いへと動く。


◎弱いユーロ圏CPIに、インフレ予測の下方修正とECBの追加刺激策の予想は変わらず。


◎コロナワクチン期待強まる。

米ファイザー(独ビオンテックと共同開発)とモデルナは1日にワクチンの緊急使用許可をEU当局に申請。ファイザーは、年内にもEUでワクチンの配布が可能に。


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