2020/12/31

2020年12月31日 昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年12月31日 昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


日本や海外の多くの主要都市で変異種を含め新型コロナワクチンの感染拡大により移動規制を強めたり続けている。その中で、英国はアストラゼネカ・オックスフォード大のコロナワクチンを承認し来週から接種開始との朗報や、米国では600ドルの救済金が始まったこともあり、2020年も終了直前の米国市場でも株価は緩やかに上昇。(懸念材料は5日のジョージア州で行われる連邦議会上院の2議席を巡る決選投票)


米債利回りは軟化し、10年債は0.926%と一日を通じて0.96%近くまでの上昇から低下している。原油価格は48.20台で上下しながらも小幅高で推移。


肝心の為替相場は、「株高=ドル安」で、来年始めのドル安を期待した流れを継続中。米国市場に入りドル売り圧力は弱まるものの、一日を通じてドル売り圧力は変わらず、特にGBPとAUDの上昇率は大きい。GBPUSDは英EU離脱後のEPAで英下院も予想通りながら承認、経済的なリスクは強いが安心感も強い。ロックダウンが拡大している英国ではアストラゼネカ・オックスフォード大のコロナワクチンを承認し来週から接種開始とありその期待感もあるのか、アジア市場の安値1.3490台→1.3620台まで上昇と、上昇率は他を大きくリードしている。


EUは中国と「相互の企業の進出ルールを定める投資協定の締結で合意」と、最近の政治的なネガティブな動きと経済は別なのだろうか、株価は一時ポジティブに反応も。EURUSDも、アジア市場の1.2245をボトムに米国市場では1.2310近くまで上昇するも大枠で1.2270~00のレンジにとどまる。レーン・フィンランド中銀総裁から「ECBは為替レートに目標を設定しないが、ユーロ相場の上昇が競争力低下につながり、成長やインフレの見通しに影響を及ぼす」との発言もあった。


USDJPYは、103.58を高値に欧米市場では102.96まで下落と、一時103円を割り込むも103.36まで値を戻し103.20台で推移と上値は重い。今年の取引も終了直前となっているが、年初の円高期待感は変わらず。特に年末年始の休場の中で円高方向を意識したポジションメークになっている。