2020/12/12

2020年12月12日(土)昨日11日 海外市場の動き

 2020年12月12日(土)昨日11日 海外市場の動き


為替相場は欧州市場の通貨売り・ドル買いは、欧米市場に入り動きは止まるが、株価伸び悩み+債券利回りは低下、週末のクロスのポジション調整とリスクオフの動きにUSDJPYは一時103.83まで下落し104.00台で推移。米国市場で円買いは弱まるも久々に円高へ。


米株は下落から、ディズニー株高の影響もあるのかダウは小幅上昇するも、NasdaqとS&Pは小幅安へ。米債利回りは弱く10年債は9%の大台を割り込み0.887%(-0.021)近くへと軟化し、原油価格は46.50台と小幅低下へ。


ネガティブ材料

◎米追加経済対策の9080億ドル案いまだ決まらず。

◎英EU通商協議も決まらず13日期限に崖っぷち(週末リスクが高い)

◎米コロナ感染拡大、NY州は週明けから店内の飲食が禁止。

◎欧州主要経済団体が中国との会合を先月中止したことが判明。

◎モルスタ、合意なき英国のEU離脱で、英FTSEは6~10%下落を予想。

◎中国公安当局、ブルームバーグの北京支局勤務の中国人記者を拘束。


ポジティブ材料

◎ファイザーと独ビオンテックの新型ワクチンは緊急使用の動き。

◎独連銀経済予想は楽観的。

◎米上院は1週間の暫定予算案を可決、政府閉鎖はひとまず回避。

◎米ミシガン大学消費者信頼感は81.4(前回76.9)と予想外に増加。


興味深い材料

◎ECBのPEPP拡大の決定は、タカ派考慮に「拡大した緊急購入枠を必ずしも全額使うとは限らない」を一言追加。

◎ベイリーBOE総裁は「マイナス金利を採用できるか、銀行と広範な作業」を実施。


USDJPY

米金利の低下もありリスクオンの動きにJPY売りも5日ぶりで弱まり反発。ただし、104.00円近辺で収束し103.80~20のレンジに収束。90時間104.18、200時間104.19からもわかる通り、この水準を上値に円高へと動いているが、結局はコロナワクチンの有効性が示されたひから、この水準を中心に上下しているだけ。


EURUSD

アジア終盤・欧州市場で、ブレグジット交渉の決裂懸念の高まりにGBPUSDの売りと合わせ下落し、EURGBPの上昇も限定的で回復できず。欧米市場では1.2130台を高値に、1.2100~30の狭いレンジに終始。1.2100の大台を維持しているから底堅いも言えるが?


GBPUSDは、一言、英EU離脱協議次第! 1.3130台をボトムに(90日MA=1.3094 を注目)1.3250台まで反発しているが、ジョンソン英首相の「あきらめムード」にもフォンデアライエン氏の「13日で結果がわかる」とあり、週明け相場は波乱が予想。