2020/12/16

2020年12月16日(水)16:00時頃の動き

 2020年12月16日(水)16:00時頃の動き


為替相場はFOMC待ちながらガイダンスによる緩和示唆を期待=株高+ドル安を意識した動きで、ドル総じて小幅安。円は米債利回りが伸び悩み小幅な円高へ。アジア市場では株、債券、商品と大きな変化は見られず。


◎FOMCの結果待ちで、市場はガイダンスの変更を期待。

◎英EU貿易協議は今週中の何らかの合意期待が続く。

◎中国と豪州の関係悪化、豪ドルへのプレッシャー。

◎ワクチン接種とコロナ感染拡大の綱引きで将来の景気回復期待を先取りしながらも、現実問題では感染拡大を憂慮。

◎米追加経済対策はクリスマス前の合意を期待(米国19時か協議再開)

◎英CPIは予想外に弱いが、市場の関心は英国のEU離脱交渉だけ。


日経平均株価は上昇からスタートするも小幅高で終了。上海総合は上下しながら前日ほぼ変わらず。米10年債利回りは0.907%と若干軟化。原油価格も47.45ドル(-0.17ドル)と小幅低下。


為替市場はドル売り継続。インフレ指数の低下も落ちつき株高の中でさすがに英国、NZ、豪州などはマイナス金利の可能性は弱まるが、金融当局・政府は緩和的な政策を継続。主役のFOMCは、将来的な資産購入を雇用とインフレの各指標に関連付ける新たなガイダンスを示す可能性を意識。これが株高+ドル安の要因との指摘も。


USDJPYは、103.70台の上値が重くなり、14日の安値103.51を割り込み103.40台まで続落。引き続き市場のセンチメントは円先高で、103円台ではドル売りは慎重で、緩やかな円高の動きに底値感はつかめず。


EURUSDは、1.2170台を再トライ中、調整の売りも1.2120台、40台と底値を切り上げ、上値を試す流れは止まらず。


GBPUSDは、何らかの合意期待が合意なきEU離脱期待を上回り、上昇傾向は変わらず。上値のポイントは4日の高値1.3540もあるが、1.3500が心理的は大きな壁。