2020/12/24

2020年12月24日(木)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年12月24日(木)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


英EUは離脱後のEPAで合意の可能性が強く期待、米議会が可決した0.9兆ドルの追加経済対策法案の署名を拒否する可能性を危惧。英国では南ア起源なのか別のコロナ変異種を確認とあり懸念が強まる。


クリスマスイブ前日の為替相場は、米国の朝方に「英EUのEPA合意23日中にも」との報道にGBPUSDの上昇がリードしたドル売りへと動くも、24:00ごろのオプションカットのタイミングでドル売りのピークを付けてドル売りも収まる。


米株は上昇しダウは200ドル近くの上昇を維持していたが終盤にかけ失速し114ドル近くの上昇にとどまり、S&Pは前日とほぼ同水準で、Nasdaqは下落へ。米債は売られ利回は上昇し、10年債は0.955%(+0.034)と大幅上昇へ。原油価格も48ドル台へ上昇と強く、株高+債券利回り上昇+資源価格上昇と、流れはリスク選好の動きながら、どうも実感が伴わず。


米個人消費と個人消費支出も弱く、コアPCEデフレータの前年比は1.4%と予想1.5%に届かなかったが前回と変わらず。米耐久財受注は弱くでるも、コア資本財は7か月連続の上昇とまずまず。米週間新規失業保険申請件数は80.3(前回89.2万件)と予想外に減少し改善、FHFA住宅価格指数はまずまず、一方の新築住宅販売件数は-11.0%(前回-2.1%)と予想外の大幅減少、ミシガン大学消費者信頼感指数は80.7(前回81.4)と弱く、景気現況指数と消費者期待指数も予想に届かず。


為替相場は、株高+米金利が上昇するも、クリスマス休暇を直前にして、どこまでが本当の動きなのか不透明な時期となっている。今週は先週末にコロナ変異種の感染拡大や英EU通商協議の不調を受け、リスクオフでスタートした月曜日のレンジの動きを継続していることも事実。ただ、23日に英EU通商協議の合意への動きを期待したGBPUSDが1.3570近くまで一時上昇し、1.3500の高値を上回っているのが唯一例外的な動き。


USDJPYは、米国市場で103.39~64のレンジで、クロスで円安が続いている中では動きは緩慢。直近でも103.20~30台をボトムに底堅い反面、上値も103.70~90の壁を超えられず。流れは円高を維持しており、90日MA104.91を上抜けするまではダウントレンドで変わらず。