2017/11/01

2017年10月31日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年10月31日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

月末の欧米市場は、予想外に動きは鈍く、強い米経済指標にも、次期FRB議長の人選やFOMCを意識してなのか? 米10年債の動きは鈍い反面、2年債は上昇傾向が続き、ドル買い材料となっているが、材料は個別にあり、1日のFOMCと2日のBOE+次期FRB議長の選出期待に、動きは抑制気味。

米国は発では、シカゴPMIとCB消費者信頼感指数は17年来の高水準と強く出るも、為替相場の動きは鈍い。

相場が大きく動いたのは、弱いカナダGDPと鉱工業製品価格と原材料価格の低下に、USDCADは1.2840→1.2910台へ急伸、CADJPYも88.20台→87.79まで一時下落。

USDJPYは、ハト派が再確認されて黒田日銀総裁の記者会見件後から続く緩やかな円売りも止まらず、一時113.50円上回るも動きはスロー。

EURUSDは、ユーロ圏GDPは強く+CPIは弱く+失業率は低下と強弱混在するも、月末の実需の動きが強く、プチデモン・カタルーニャ州首相はEU本拠地のブルッセルから「暴力に上に共和国を樹立することはできない」とメッセージを発し混乱は収まらず。1.1620~50のレンジで上下変動。

GBPUSDは、月末需要のためなのか? GBPクロスの買いが強く1.3200台→1.3250台へと上昇、2日のBOEを前にして強含みで推移。引き続き1.3~1.33のレンジ内での動きを継続。


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〇原油価格(WTI)は54.01と小幅低下するも引き続き高水準を維持。
〇独DAX・英FTSE100の動きは鈍く、米株もほぼ横ばいで推移。
〇米債利回りは2.376%と前日とほぼ変わらず、2年債は1.586%と前日1.574%上昇へ。

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FRN 第3四半期 GDP・速報値=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比2.2%(予想2.1% 前回1.8%)

FRN 10月 消費者物価指数・速報値=前年比1.2%(予想1.1% 前回1.1%)

EUR 第3四半期GDP・速報値=前期比0.6%(予想0.5% 前回0.6→0.7%)、前年比2.5%(予想2.4% 前回2.3%)→ 予想を上回る

EUR 10月 消費者物価指数・速報値(HICP)=前年比1.4%(予想1.5% 前回1.5%)、コア前年1.1%(予想1.2% 前回1.3%)→ 予想を下回る

EUR 9月 失業率=8.9%( 予想9.0% 前回9.1→9.0%)→ 予想より改善へ

USD 第3四半期 雇用コスト指数=前期比0.7%(予想0.7% 前回0.5%)

CAD 9月 鉱工業製品価格=前月比-0.3%(予想0.4% 前回0.3→0.4%)、原材料価格指数=前月比-0.1%(予想0.4% 前回1.0→0.9%)→ 予想を下回りCAD売りが強まる

CAD 8月 月次GDP=-0.1%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比3.5%(予想3.6% 前回3.8→3.9%)→ 予想を下回りCAD売りが強まる

USD 8月 S&Pケースシラー住宅価格=前年比5.9%(予想5.9% 前回5.81%)→ 予想通り

USD 10月 シカゴ購買部協会景気指数=66.2(予想61.0 前回65.2)→ 前回と予想を上回る

USD 10月 CB消費者信頼感指数=125.9(予想121.0 前回119.8)→ 予想と前回を上回り17年来の高水準。

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BBC=BOEはEU離脱後に金融業界で最大7.5万人が失職へ。

ビスコ・イタリア中銀総裁=ECBはQE調整後の極めて緩和的な姿勢を維持。