2017/11/01

2017年11月1日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年11月1日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

海外市場は、日本時間の明日未明のFOMCを前にして、原油高+世界的は株高と、米10年債利回りは軟化するも、逆に政策金利と連動性の高い米2年債利回りは1.62%まで上昇し、利上げ期待を織り込む。

為替市場は、欧州時間に入ると重要なイベントを前にしてドルロング・ポジションの巻き戻しにドル売りの流れが総じて優勢へ。しかし、米国市場に入り、米ADP雇用統計が予想外に強く金曜日の米雇用統計への期待もありドル買いへと動く。逆に米ISM製造豪景気指数が弱くドル売りへと変化し、米建設支出+製造業PMIも小幅ながら予想を上回り、再びドル買いへと変化。


EURUSDは、前日の1.1620~60のレンジのコピーを見ているように、アジア・欧州市場を通じて1.1620~60のレンジで推移。米国市場に入り強い米ADP雇用統計に1.16の大台直前まで下落、弱い米ISM製造業景気指数に1.1640台を回復し、米経済指標と連動する動きへ。

USDJPYは、アジア市場の113.60台をボトムに、大幅上昇した日経平均株価にアジア・欧州市場を通じて続伸し114円台を達成。米国市場に入り強い米ADP雇用統計に114.20台まで続伸するも、米ISM製造業景気指数が弱く、113.90台へと軟化中。

GBPUSDは、1.33の大台を達成するも続かず、1.3250~1.3320のレンジで推移。アジア・欧州市場序盤では動きは鈍く、大枠1.3260~1.3300のレンジで推移。EURGBPは続落傾向にGBP買いが続き、強い英製造業PMIを受けて、1.33超からポンドショートのストップを行使しながら1.3320台まで上昇、1.3300~20の売り圧力は強く上げ止まる。強い米ADP雇用統計に1.33を割り込み下落、弱い米ISM製造業景気指数にも1.33台を回復できず、アジア・欧州市場序盤の安値1.3260台を割り込み1.3250台まで下落。

NZDUSDは、早朝の強いNZ雇用統計の影響が続き、欧州市場の序盤では一時0.6930台へ上昇するなど強さが目立ったが、強い米経済指標もあり0.6880台まで値を下げ0.6900近くで推移。


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〇原油価格(WTI)は一時55.22ドルまで上昇、
〇EURSTOXX、独DAX、英FTSE100と上昇傾向が続き、米株は強く上昇から始まり23500ドル台で推移。
〇米10年債利回りは、一時上昇するも値を下げ2.374%へ、逆に2年債利回りは1.62%まで上昇。

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ウッズBOE副総裁=英国のEU離脱に伴い、銀行と保険業界で合わせて7.5万人が失職すると予測した、コンサルティング会社のオリバー・ワイマンの予測は妥当なシナリオの範囲内。

伊藤コロンビア大学教授=物価目標2%の維持が重要。目標を変更すれば円高を招き、実体経済に悪影響が出かねない。

伊藤コロンビア大学教授=国債買い入れ80兆円をめどと言っているが、実質60兆を切り50兆を切る状態で、いわゆるテーパリングがすでに日本では起きている。出口に向かう準備はできている。