2017/11/09

2017年11月9日(木曜)昨日8日、海外市場の動き(東京時間午前5時半ごろ)

2017年11月9日(木曜)昨日8日、海外市場の動き(東京時間午前5時半ごろ)

為替相場は、米法人税減税の実施遅れの懸念が残る中で、資源関連通貨は強く主要国は弱含みで推移と通貨間で動きは異なる。

商品価格の上昇傾向が続き、資源関連通貨のAUDUSDは上昇、USDCADは下落しドル売りの流れをリード。最も変動したのは早朝のNZ中銀の金融政策後のNZDUSDで、利上げ時期の前倒しにNZD買いが強まる。

GBPUSDはパテル英国際開発相の辞任やロングのストップに弱く、EURUSDは1.1580~10のレンジで動けず、USDJPYは114円台を回復できず売り圧力が続くも113.40をボトムに反発へ。

NZDUSDは、資源価格の上昇傾向が続き、早朝の0.6890台をボトムに欧米市場では0.6940台まで続伸。早朝のNZ中銀の金融政策の発表で、政策金利1.75%の据え置きを予想通り決定するも、利上げ予想を、2019年第3四半期→第2四半期へ前倒ししたことで、直後は0.6920台まで上昇へ。

USDJPYは、早朝に米紙ワシントン・ポストで、米上院の共和党執行部が法人税減税の実施時期を下院案の来年から19年へ1年間遅らせることを検討との報道を受け上値の重い展開が続いた。欧州市場にドルロングの切りが強まり113.50割れで加速し一時113.40まで下落。113.50~70のドル買いは相変わらず強く113.80台まで値を戻しているが、114円台は引き続き回復できず上値も重い。

EURUSDは、26日のECB理事会でQE延長と低金利姿勢の維持に、独長期国債の低下は止まらず。1.1600を中心に大枠1.1580~1.1610のレンジで上下するも方向性は定まらず。

米国では、米税制改革法案の不透明感に抑えられていた米長期金利はやや上昇し、FOMCで利上げ期待は強く短期金利は上昇。米国債のイールドカーブのフラットニング傾向は止まらず。米2年物と10年物の米国債利回りスプレッドが10年ぶりの水準に低下。

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〇原油価格(WTI)は、原油在庫の予想外の増加に一時56.41まで下落し57.92へ上昇後、56.80台で推移。
〇金価格は、一時1,288.10まで上昇し1,283ドル近辺で推移。
〇独英株は小幅上昇、米株は前日比マイナスから始まり緩やかに値を戻す、〇独英債利回りは低下から緩やかに回復、米債利回りは終盤に上昇、10値債利回りと2年債も強含みで推移。

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ムニューシン財務長官=法人税率の変更は来年のスタートが好ましい。為替の貿易への影響は短期的に懸念。ドル高要因の一部には好調な米経済の結果が影響。

アジア市場では、米紙ワシントン・ポストで、米上院の共和党執行部が法人税減税の実施時期を下院案の来年から19年へ1年間遅らせることを検討→ 報道を受け一時ドル売りへ反応。

ライアン米下院議長=税制改革で法人税減税を先送りする可能性があることを示唆。下院案では法人税減税は即時適用かつ恒久的措置と指摘で、上下両院が法案の相違点を巡りすり合わせを行う必要があり長いプロセスになる。

トルドー・カナダ首相=TPPで国益にそぐわない取り決めを急いで交わすつもりはない。

独政府経済諮問委員会=ECBは資産購入を速やかに縮小し、金融政策の正常化に向けた戦略を示すべき。ドイツ経済については、今年と来年の成長率予想をそれぞれ2.0%、2.2%に引きき上げた。委員会は英国のEU離脱で一度限りの延長が妥当だ。

パテル英国際開発相辞任=ネタニヤフ首相を含むイスラエル政府当局者と無許可で会談していたことを受け。

NZ中銀声明=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り。利上げ予想を、2019年第3四半期→第2四半期へ前倒し→ NZD買いが強まる。

NZ中銀声明=第4四半期のGDP見通し、1.0→0.9%へ下方修正多くの不確実性が残り、政策は調整が必要な可能性。NZD安が持続的なら輸入インフレ上昇。

ノルデア銀行のエコノミスト=ドラギECB総裁は2019年10月末の任期中に利上げのチャンスはない。

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