2017/11/29

2017年11月29日(水曜)昨日28日、海外市場の動き

2017年11月29日(水曜)昨日28日、海外市場の動き(午前6時頃)

28日の海外市場は話題が豊富。北朝鮮のミサイル発射、パウエル次期FRB議長の承認公聴会、上院予算委員会で共和党の税制改革法案を承認、そして、ブレグジットを巡る報道にGBPUSDは乱高下。米CB消費者信頼感指数は強く、米株は強く米債利回りは上昇、原油価格はやや軟調。

〇北朝鮮が29日午前3時過ぎに2か月半ぶりに弾道ミサイル(ICMB)を発射。
〇米議会上院予算委員会は共和党の税制改革法案を承認し、11月30日に上院本会議で採決へ。
〇パウエル次期FRB議長の承認公聴会で、「条件は整ったと12月の利上げを示唆、現在の緩やかな金融引き締め路線を引き継ぐ」とあるも予想通りで動きは緩慢。
〇米CB消費者信頼感指数=129.5(予想124.0 前125.9→126.2)と非常に強い数字にも月末需給に動きは緩慢。
〇OECDの世界経済見通しは、世界経済の2017年成長を3.5→3.6%へ上方修正し、米国や欧州、ブラジルなどの成長率見通しを引き上げた。日本は2017年1.6→1.5%へと下方修正、2018年も1.2%へと下方修正。

GBPUSDは、アジア・欧州市場早朝の1.3357を高値に、欧州市場では月末のEURGBPの買いにとGBPロングの巻き戻しと、米国市場に入り強い米CB消費者信頼感指数もあり1.3220台まで続落。需英紙デイリーテレグラフが「英国とEUは英がEU離脱伴い支払う清算金を巡り大筋合意」と報道。→ 英政府の関係者は報告書を否定→ GBPUSDは報道に1.3220台をボトムにし1.3370まで上昇、否定に1.3260台まで下落→1.3380台へ上昇する乱高下し1.3350台で推移。

USDJPYは、アジア市場早朝の110.93をボトムに、欧米市場では111.05~111.50のレンジで推移していたが、強い米CB消費者信頼感指数や、GBPJPYの乱高下の影響を受け、111.44→111.06下落→111.64まで上昇し、111.40台で推移。

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〇米債利回りは低下から終盤にかけ反発し小幅上昇へ。10年債利回りは前日2.328→2.333%へ、2年債も1.74→1.75%へ。
〇米株は上昇、ダウは+241.03(+1.02%)、S&P500 とNasdaqも上昇。
〇原油価格はOPEC総会を前に全加盟国が減産を支持とロシアの確約にも小幅安。一時57.42まで低下するも終盤にかけて58ドルを回復、57.92-0.19(-0.33%)。

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米議会上院予算委員会=共和党の税制改革法案を承認した。承認を受け上院本会議で30日にも採決にかけられる見通し。→ 下院はすでに税制改革法案を承認済みで、トランプ大統領のもとに送られる前に上院案とすり合わせる必要がある。

ブレーディ議員=米上院で税制改革案が可決されることに自信をもっている。上院・下院共に税制改革案について「共通項」を見いだせるだろう

FRB公定歩合会合議事録=10月の会合で12地区連銀のうち3連銀が引き上げを求めていた。

パウエル次期FRB議長の承認公聴会=条件は整ったと12月の利上げを示唆、現在の緩やかな金融引き締め路線を引き継ぐ。

パウエル次期FRB議長の承認公聴会=FRBのバランスシート(資産規模)を2.5兆~3兆ドルに縮小すると予想、金融危機前の9千億ドルよりも大きくなる。縮小停止まで「3~4年かかる」とも指摘→ FRBは10月に、量的緩和で4.5兆ドルまで膨らんだ保有資産の縮小を開始している。

パウエル次期FRB議長の承認公聴会=規制緩和は主に地域銀行を対象に金融システムの安定を重視。

パウエル次期FRB議長の承認公聴会=今年のインフレ率の鈍化には驚きがある。失業率の低下に米経済は完全雇用の状態にあるが、労働参加率の低下など一部には緩みがあり議長として慎重に政策判断。

パウエル次期FRB議長の承認公聴会=FRBの独立性に影響するものはない。金融市場などが懸念するトランプ政権の金融政策への仲介を否定。

パウエル次期FRB議長の承認公聴会=銀行の大きさに応じて規制を弱めていく。中小金融機関はリスク投資などを制限する「ボルカールール」の対象外にするなど、米財務省の提案をおおむね支持。ただし、巨大金融機関に課す自己資本規制など中核部分は堅持。

米CB消費者信頼感指数は、129.5(予想124.0 前回も上方修正)予想外に強く一時ドル買いが強まる。

北朝鮮が2か月半ぶりに弾道ミサイル(ICMB)を発射。

カナダ鉱工業製品価格は前月比1.0%(予想0.5%)、原材料価格指数は前月比3.8%(予想2.0%)と強いが、カナダドル買いは限定的で、売り圧力が続く。

英紙デイリーテレグラフ=英国とEUは、英がEU離脱伴い支払う清算金を巡り大筋合意したと報道。→ 英政府の関係者は報告書を否定→ GBPUSDは報道に1.3220台をボトムにし1.3370まで上昇、否定に1.3260台まで下落→1.3380台へ上昇する乱高下へ。

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