2017/11/01

2017年11月1日(水曜)昨日10月31日 海外市場の動き

2017年11月1日(水曜)昨日10月31日 海外市場の動き

米経済指標は強さが目立ち、米2年債利回りは続伸、米株も強く、ドル高の動きが続く。11月1日のFOMC、2日のBOE+次期FRB議長の人選期待のビックイベントを前にした動きへ。

GBPUSDは0.57%上昇、ドルは全面高(除くGBP)で、USDJPY+0.40%、AUDUSD-0.41%、NZDUSD-0.43%、USDCAD+0.48%とドル高傾向が強く、EURUSDは-0.04%とほぼ横ばい。

1.米経済指標は総じて強くドル買い傾向を維持。米雇用コスト指数(0.5→0.7%)+シカゴPMI(65.2→66.2)+CB消費者信頼感(119.8→125.9 17年ぶりの水準)。
2.ユーロ圏の経済指標は総じて強いがレンジ相場が続く。仏GDP(1.8→2.2%)+CPI(1.1→1.2%)、ユーロ圏GDP(2.3→2.5%)+CPI(1.5→1.4%、やや鈍化)+失業率(9.0→8.9%)
3.カナダ経済指標は弱く、カナダドル売りが加速。鉱工業製品価格(0.4→-0.3%)+原材料価格(0.9→-0.1%)+月次GDP(0.0→-0.1%)、
4.先週S&Pが格付けを引き上げたイタリアは、国債利回りの低下が続き、月次ベースでは2年ぶりの大幅低下へし、潜在的なユーロ買い材料へ。
5.イタリア議会は選挙制度の改正法案を可決、イタリアの選挙リスクが後退。連立で合意した政党に有利、連立を拒否しているポピュリズム政党「5つ星運動」には不利になると思われる。
6.カタルーニャの混乱がようやく弱まる可能性にも市場の反応は鈍い。プチデモン・カタルーニャ州首相はEU本拠地のブルッセルで会見し、「中央政府による12月21日の州議会選挙実施を受け入れる」と発言。リスク後退にも変わらず、スペイン10年債利回りは1.46%へ6週間ぶりの低水準へ。


GBPUSDは、月末の特殊要因のクロスでのGBP買いや、BOEの利上を織り込みながらも利食い先行なのか、ドル高の中で唯一上昇傾向を維持し、クロスではGBPJPY151円台を達成し+1.0%近く上昇、EURGBPでも0.8760台へ低下し-0.6%近くポンド高へ。

EURUSDは、強いさが目立つユーロ圏各国の経済指標や、イタリアの格上げの流れを受けたイタリア国債の価格上昇、カタルーニャの州議会選挙の実施を受けたスペイン国債の価格上昇もあり、ドル高の中で前日とほぼ同水準を維持し、大枠1.1620~60のレンジで方向性定まらず。

USDCADは、原油価格の上昇の中で、弱いカナダGDPや弱い経済指標が続き、1.2830台→1.2910台へと上昇。ただし、1.2750~1.2900のレンジを意識した売りに1.29台の売り圧力は強く上げ止まるも、ポロズ・カナダ中銀総裁の議会証言も材料にならず、調整幅は1.2870と下げ圧力は弱い。


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〇原油価格(WTI)は減産達成率も上昇し一時54.58ドルまで上昇し、54.45+0.30(+0.55%)へ上昇。
〇米株は上昇、ダウ+34.42(+0.15%9、S&P500+2.43(+0.09%)、Nasdaq+28.71(+0.43%)。
〇米債利回りは小幅上昇、10年債は前日2.368%→2.374%、2年債は1.574→1.596%へと上昇幅を拡大。

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トランプ米政権当局者=中国の市場経済への移行は減速しているようにみえるとの見解を示した。

トランプ大統領=11月1日に公表予定の税制改革案で、広範な税制改革法案の一環となる法人税率引き下げは、段階的導入でないことが望ましいい。クリスマスまでに同法案に署名することを望んでいるが、できれば、それより前が望ましいと発言。

ポロズ・カナダ中銀総裁が議会証言=今後は金利調整に関しては注意深くなる。我々は景気サイクルにおいて重要な時点に立っている。労働市場にスラックの兆候。今年は経済が3.1%成長し、2018年には2.1%に減速すると予測し、潜在成長率より高い。石油価格ショックの調整のプロセスは基本的に終了。

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