2017/11/07

2017年11月7日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年11月7日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価の上昇は止まらず、バブル崩壊後の高値を超え25年10か月ぶりとなる22,937.60と2.3万円の大台直前まで上昇、+389.25(+1.73%)

欧州市場の序盤は弱いながらもドル全面高。USDJPYは早朝の113.70を安値に仲値後から114円台をクリアに回復、EURUSDは1.16の大台をまたしても割り込み続落気味、GBPUSDはアジア市場で1.3178を高値に1.3150を割り込んでからはGBPロングの切りも入り始めて1.3140台となっています。

AUDUSDは、豪中銀は政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定。声明で経済成長は3.0%近辺へ加速予想を再表明し一時0.7700まで上昇するも続かず、逆に売りへと変化し0.7670台まで値を下げています。

NZDUSDは、豪中銀の金融政策の発表直後に0.6950台まで上昇していましたが、ロバートソンNZ財務相が発表した中銀改革案には為替レートの目標設定が含まれなかったことで、安心感が強まったことも要因となっていました。いずれにしても、欧州勢の参入と共に値を下げてはいます。

最近の為替市場のボラティリティーは低下傾向が続きいまだ方向感定まらず。USDJPYはもちろんのこと、EURUSD、GBPUSDも例外ではなくなっている。

その中で、米国発の経済指標は強く、GDPは3.0%と高水準を維持し拡大が見込まれており、CPIは2.2%と上昇し緩やかな上昇期待も残っています。直近では米製造業新規受注は強く、ISM非製造業は2005年8月来の強さとなっています。先週末の米雇用統計では賃金上昇が鈍っていましたが、非農業部門雇用者数は3か月平均では強さを維持し、失業率もこの低水準から改善がさらに続いていました。

このように、12月の米利上げは完全に織り込み、来年の利上げスピードも2回から3回へと予想を上方修正する動きもあります。ここまで強い材料がそろっていれば、もっとドル高へと動いてもいいと思っている市場参加者も多いことだろうと推測できますが、為替相場は一直線でいかないのが現実です。

今後の動きですが、いずれにしても、23日のサンクスギビングデーが一つの大きな区切りとなり、現在の低ボラティリティーから脱却が始まり、USDJPYが113~115のレンジの上限を抜け出し新たなレンジに入ることを期待したくなるが、それよりもベストは円クロスになる可能性も気になります。

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豪中銀声明=政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定。経済成長は3.0%近辺へ加速予想を再表明し一時上昇するも続かず。当面インフレは低水準を維持、低金利は豪経済を引き続きサポート、豪ドル高は生産と雇用の重石、金利の据え置きは将来的なCPI目標と合致。非鉱山投資はより活発化している。家計消費の先行きは不透明。

NZDUSD上昇、ロバートソン財務相がこの日発表した中銀改革案には、雇用の最大化や政策決定への委員会方式導入、議事要旨の公表などが盛り込まれた。改革案に為替レートの目標設定が含まれなかったことで、中銀がNZドル安を目標にするとの投資家懸念が後退した。

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