2017/11/15

2017年11月15日(水曜)昨日14日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2017年11月15日(水曜)昨日14日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

米株は弱く、米債は買われ利回りは低下、原油など資源価格は下落しリスク回避の流れへ、ドルは強い米生産者物価(PPI)にも全面安。

ヒーロはユーロで、強い独GDPもありEURUSDは一時1.18000の大台を達成し1%超の上昇。弱いCPIに一時売り圧力が強かったGBPUSDも上昇し一時1.3180台へ上昇、USDJPYは一時113.30台へ下落し、ドルは強いPPIにも主要国通貨で続落、だたし、資源価格の低下に資源関連通貨は弱い傾向が続く(除くAUDUSD)。期待したイエレン、カーニー、黒田各氏の発言では相場は動けず。

EURUSDは続伸し1%超の上昇で、一時1.1800の大台を達成し1.1805まで上昇。EUR買いのきっかけは強い強い独第3四半期GDP・速報値が前年比2.3%(予想2.3 前回0.8%)、労働日調整後の前年比は2.8%(予想2.3% 前回2.3%)と強く、EURUSDは1.1660台→1.1700~20の売りをこなし1.1760台まで続伸。強い米PPIに一時伸び悩むも1.1740をボトムに米債利回りの低下や米株安の流れも加わり、午前3時には1.1805まで続伸、1.1800の大台を維持できるか注目。

EURJPYもアジア市場の132.48をボトムに133.80台まで続伸。NZDUSDは下落し当然ながらEURNZDは強く1.5%近くの上昇へ。1.1800台は10月26日にECB理事会で資産買い入れ額を半減させ、QEを9月まで延期したことで独債利回りは低下、独米金利差拡大にEURUSDが大幅下落した水準で重要。

GBPUSDは伸びが鈍い英CPIに、EURUSDの上昇とは対照的に一時1.3074まで下落。上昇が始まったのは午前零時のロンドンフィキシングで、米債利回りの低下に1.3130台を超え、メイ政権への政局不安にGBPショートが多かったのかストップの買いを巻き込み、一時1.3187まで上昇し1.3160台で推移。

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(午前5時ごろのデータ)

〇原油価格(WTI)は55.54-1.20(-2.11%)と弱く、資源価格は総じて下落、CRBインデクスは189.056-2.392(-1.25%)下落し、資源関連通貨は総じて下落。
〇GEの下落は米税制改革法案を不安視しているのか、米株は下げ幅を縮小するも弱く、ダウ-29.96(-0.13%)、Nasdaq-19.72(-0.29%)、S&P500-5.98(-0.23%)、欧州株も弱くStoxxEurope600は-2.27(-0.59%)低下。
〇米債利回りは、10年債利回りは前日2.405→2.378%へ低下、2年債も1.695→1.691%へ低下し、ドル売りの要因となる。

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GER 第3四半期GDP・速報値=前期比0.8%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.3%(予想2.3% 前回0.8%)、労働日数調整後・前年比2.8%(予想2.3% 前回2.3%)→ 前回増加し前期比は予想を上回る、労働日数調整後は前回と予想を大幅に上回る。

GER 10月 消費者物価指数・確報値=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0→0.1%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、HICP前月比=-0.1%(予想-0.1% 前回-0.1%)、HICP前年比=1.5%(予想1.5% 前回1.5%)

GBP 10月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比3.0%(予想3.1% 前回3.0%)、小売物価指数・RPI前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、RPI前年比4.0%(予想4.1% 前回3.9%)、RPIX(除くモーゲージ利払い)前年比=4.2%(予想4.2% 前回4.1%)→ 前月比は予想と前回を下回りGBP売りが強まる

EUR 第3四半期GDP・改定値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.5%)

USD 10月 生産者物価指数=前月比0.4%(予想0.1% 前期0.4%)、前年比2.8%(予想2.4%  前回2.6%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、コア前年比2.4%(予想2.2% 前回2.2%)→ 予想を上回る

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ホスティック・アトランタ連銀総裁=米債のイールドカーブのフラット化は米経済への信認や「安全資産」への投資を反映している可能性があり、必ずしもリセッションを示唆せず。イールドカーブのフラット化は中銀に対する主要政策を巡るシグナルではない。

ホスティック・アトランタ連銀総裁=年内あと1回の利上げを予想。インフレが軟調でもFRBは緩やかな利上げ実施を目指す必要がある。向こう数年間にかけて金利が緩やかに上昇していくことは適切で、向こう数回のインフレに関する指標を注視。

トランプ大統領=FRB副議長にアリアンツの首席経済アドバイザーのエラリアン氏を検討。FRB理事にカンザス州銀行監督当局のミシェル・ボウマン氏の指名を検討。

ライアン米下院議長=12月8日以降の連邦政府の支出を手当てするため、議会は再度つなぎ予算案を可決する必要が出てくる可能性がある。

NY連銀公表第3四半期の米家計債務残高が増加=前期比1160億ドル、前年比で6050億ドル増加し12.96兆ドルへ増加。

カンフリBOE副総裁(利上げ反対派)=利上げを支持する前に賃金の伸びが加速兆候を確認したい。賃金の伸びが加速するとの英中銀のこれまでの予測は誤っていた。国内インフレ圧力が低水準で、賃金の伸びが加速する明確な兆候がみられるまで金融引き締めを待つことが可能。英国のEU離脱プロセスに家計や企業がどのように反応するのか見極めが困難で、低失業と賃金の伸びとの間の関連性も薄れている。