2017/11/22

2017年11月22日(水曜)昨日21日、海外市場の動き

2017年11月22日(水曜)昨日21日、海外市場の動き

米感謝祭(23日)を前にして、相変わらず米株は強く、米10年債利回りはやや弱く2年債は上昇し利回り格差の縮小傾向は止まらず。

為替相場の動きは緩慢で、EURUSDとGBPUSDは上下変動しながらも前日と大きな変化は見られず、USDJPYは小幅な円高へ。その中で、資源価格の上昇もあり資源関連通貨のAUD+NZD+CADの上昇が目立っている。

EURUSDは、独連立協議の決裂による再選挙の可能性を含めた、政局の混迷のリスクが気になり強さは見られず。クーレECB専務理事の「2018年9月までの間に買い入れ継続の確約をやめる決定があると予想』との報道はややEUR買いを支援。大枠1.1710~60の50ポイントのレンジで上下変動し、前日終値とほぼ同水準の1.1730台で推移。

GBPUSDは、英国のEU離脱交渉で12月のEU首脳会議を前にして清算金の支払い条件上積みに応じる動きは見られるも、不透明感は解消できず。BOE政策委員の間でインフレや失業などを巡る見解が分かれいることを確認。1.3200をボトムに大枠1.3210~70の60ポイントのレンジで上下変動し、前日終値とほぼ同水準の1.3230台で推移。

AUDUSDは、早朝の豪中銀議事録でハト派の内容に0.7530台へと下落、欧州市場に入りロウ豪中銀総裁発言で『豪成長加速と次の一手は利上げ』との発言に、緩和的な金融政策の継続とのネガティブな材料は無視され0.7530台→0.7580台まで上昇。0.7570をボトムに欧米市場では、強い米中古住宅販売件数に上昇力は弱まるも0.7575~90の高値水準で推移。

USDJPYは、アジア市場の112.70を高値に、欧米市場に入り緩やかに下落。米国株高+米10年債利回りの低下に一時112.18まで続落。米国市場に入り米債利回りは下げ幅を縮め、強い米中古住宅販売件数に112.50台まで値を戻するも、強い米株の動きもあり日本株先物も強く上値は徐々に切り下がる。

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〇米株は上昇、ダウは一時最高値を更新、Nasdaq、S&P500共に上昇へ。
〇米10年債利回りは下げ幅を縮目ながらも前日比で弱く、逆に2年債利回りは上昇し、長短金利差はさらに縮小。独連立協議の決裂に独仏利回り格差が2010~12年のユーロ危機水準前に縮小。
〇原油価格(WTI)はロシア石油会社が、6か月の減産延長案を検討との報道もあり一時57.22ドルまで上昇し、57ドル近くで推移。

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クーレECB専務理事=今から2018年9月までの間に、買い入れ継続の確約をやめる決定があると予想。資産買い入れは例外的な措置として存在し続けるが、ECBの金融政策の恒久的な措置にはならない。

BOEは2007年以来初めての利上げを決定したものの、金融政策委員の間でインフレや失業などを巡る見解が分かれる=2007年以来初めての利上げを決定したものの、金融政策委員の間でインフレや失業などを巡る見解が分かれる。

ブリハ委員利上げ支持。ソーンダース委員インフレを押し上げ始めるまでは緩やかにしか低下しない。カンリフ副総裁国インフレ圧力の低迷のほか、英ポンド相場の下落が賃金の伸びにつながる兆候が出ておらず政策引き締めを待てる。マカファーティー委員去の景気サイクルではこの時点では企業投資は2ケタ台の伸びを示すと考えられるが、現時点で4~5%となっていることは先行き不透明感が高いことを反映。