2017/11/02

2017年11月2日(木曜)昨日1日、海外市場の動き

2017年11月2日(木曜)昨日1日、海外市場の動き

米経済指標は強くアトランタ連銀のGDPNowは米第4四半期GDP予測値を2.9→4.5%へ大幅上方修正。FOMCは政策金利の据え置きを決定、年内の追加利上げを示唆。

FOMCは予想通りで、結果を受けた為替相場の変動は緩慢。市場の注目は2日(BOE、米次期FRB議長選、共和党税制法案)と、3日(米雇用統計)に移る。

2日の欧州では、BOEの政策金利(0.25%→0.5%への引き上げを予想)と、資産買い入れ枠(4350億ポンドで据え置きを予想)を発表。さらに、BOE議事録を発表し、四半期インフレ報告が待ち構えており、GBP相場は動くことが予想される。。

2日の米国では、米大統領は次期FRB議長を任命する予定でハト派のパウエルFRB理事が有力。さらに、共和党は税制法案を発表する予定で、結果に伴う相場変動は強くなることが予想される。

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USDJPYは前日比+0.49%、アジア市場の113.60台をボトムに、大幅上昇した日経平均株価にアジア・欧州市場を通じて続伸し114円台を達成。米国市場に入り強い米ADP雇用統計に114.20台まで続伸するも、米ISM製造業景気指数が弱く113.80台へ軟化。FOMCまでは113.86~10のレンジで動き、FOMCはサプライズもなく、予想通りの結果にも113.75まで下落→114.24まで上昇する投機的な動きへ。結局は一日を通じて113.70~30のレンジに収まり、円はクロスでは円安傾向が続き、特にAUDJPY(+0.74%)、CADJPY(+0.68%)の上昇が目立った。

GBPUSDは前日比-0.29%、アジア・欧州市場序盤では動きは鈍く大枠1.3260~1.3300のレンジで推移。EURGBPは続落傾向にGBP買いが続き、強い英製造業PMIを受けて1.3320台まで上昇するも1.3300~20の売り圧力は強く上げ止まる。強い米ADP雇用統計に1.33を割り込み下落、弱い米ISM製造業景気指数にも1.33台を回復できず、アジア・欧州市場序盤の安値1.3260台を割り込み1.3250割れまで下落。FOMCの発表後の戻り高値は1.3280台がいっぱいで、1.3240まで続落。今日のBOE金融政策委員会待ちの動きへ。

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〇 米財務省は2~5年ゾーンの発行が一番魅力的との発言に、米債利回りは長期低下し長期が上昇しフラットニングが進む。
〇 米ADP雇用統計は強く、米ISM製造業景気指数は13年半ぶりの高水準となった前月から低下、予想を下回るも製造業は強さを維持。
〇 アトランタ連銀のGDPNowは、ISMと建設支出を受けて、米第4四半期GDP成長率予測を10月30日の2.9→4.5%へ大幅上方修正。
〇 米ADP雇用統計=前月比23.5万人(予想20.0万人 前回13.5→11.0万人)→ 予想と前回を上回り、3日の米雇用統計の期待感が強まる。
〇 米ISM製造業景気指数=58.7(予想59.5 前回60.8)→ 13年半ぶりの高水準となった前月と予想を下回るが、ハリケーン被害の供給阻害が薄れ製造業部門の強さを維持。
〇 米建設支出=前月比0.3%(予想0.0% 前回0.5→0.1%)→ 予想と前回を若干上回る、民間の減少を公共部門が相殺。
〇 FOMCは、政策金利(FF金利)を1.0~1.25%に据え置くことを全員一致で決定、予想通り。米経済は勢いを増し、年内の追加利上げを検討。ハリケーンの混乱でも、経済活動は堅調で拡大。市場は予想通りで結果を受けた金融市場の動きは緩慢。

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〇 原油価格(WTI)は一時55.22ドルまで上昇するも終盤にかけて下落、54.28-0.10(-0.18%)と小幅低下。
〇 米株は上昇幅を縮めながら、小幅な変動にとどまり、ダウ+53.93(+0.23%)、S&P500+4.10(+0.16%)、Nasdaq-11.14(-0.17%)。
〇 米債利回りは長期が低下し短期が上昇。米10年債利回りは前日2.379→2.363%へ低下、2年債は1.6→1.612%へ上昇。

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