2017/11/21

2017年11月21日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年11月21日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面安。

米10年債利回りの低下は止まらず、2年債は上昇し長短金利差はさらに縮小。米株は上昇からスタートし、為替市場はドル売りの流れが強まる。ただし、独連立協議が決裂した影響にEURUSDの上昇幅は限定的。

注目のBOEメンバーの公聴会は(カンフリ副総裁、マカファティー委員、サンダーズ委員、プリハ委員)特にインパクトは見られず。

AUDUSD、NZDSUDは、アジア市場でロウ豪中銀総裁が『豪成長加速と次の一手は利上げ』との発言に、緩和的な金融政策の継続とのネガティブな材料は無視され0.7530台→0.7580台まで上昇。NZDUSDもつれ高となり、欧州市場に入ると、一段と上昇が強まる。

USDCADは、欧州市場に入り一時1.2830台まで上昇するも、主要国でドル売り圧力が強まると1.2790まで低下。カナダ卸売売上高が予想外のマイナスに1.2820台まで上昇するも、カナダドル売りは限定的で逆に、1.2760を割り込みドル売りの流れが強まる。

USDJPYは、アジア市場の112.70を高値に、欧米市場に入り緩やかに下落。米国株高+米10年債利回りの低下に、112.10台まで続落中。

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〇独米株価は上昇、米株も上昇へ。
〇欧州株は強く、StoxxEurope600は、前日比+2.11(+0.54%)上昇。米株も上昇からスタート。
〇10年債利回りは独英共に軟化、米債利回りも低下傾向が続く。逆に2年債利回りは上昇。

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豪中銀議事録=インフレは今後加速が見込まれるが、ペースは緩やか。小売の競争圧力がかなりの期間持続するみこみ。賃金圧力は不透明。GDP3%成長の見通しは今後2~3年と予想は変わらず。

ロウ豪中銀総裁=近い将来に政策を変更する強い根拠はない。少なくともしばらくは、経済がかつてより低いインフレ状態にあると考えられて、緩和的な金融政策の継続が適切。

ロウ豪中銀総裁=一方、低金利や人口増、海外での成長加速を背景に、GDPは2018~19年にかけて3%を超え加速すると予想。経済が予想通りに改善し続ければ、政策金利に関する次の手は引き上げに→ タカ派発言に市場は反応。

ITVニュース=メイ英首相はEU離脱交渉の行き詰まり打開に精算金支払額を倍に増やすことで親欧州および反欧州の閣僚支持から支持を取り付けた。

カンフリBOE副総裁=英国のインフレは今年第4四半期でピークを迎えるだろう。賃金動向を注視。マカファティーBOE政策委員=均衡的な失業率はおそらく4.5%以下。サンダーズBOE政策委員=CPIはしばらく目標を上回る状態が続くだろう。プリハBOE政策委員=賃金の上昇は3%達する見込みで、緩やかな金融引き締めと予想。

サンフランシスコ連邦地裁=トランプ大統領が1月25日に署名した聖域都市に関する大統領令は違憲だとして、サンフランシスコ市郡とサンタクララ郡が訴えていたが、サンフランシスコ連邦地裁判事は、政府補助金の交付を停止するとした大統領令について恒久的な差し止めを命じた。