2017/11/06

2017年11月6日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年11月6日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

米国では冬時間がスタート。欧米市場では重要な発表はなく、サウジの政治的な混乱に原油高と一部軟調な株価の材料となっている。

サウジの変革なのか政変なのか現状では不明ながら、サウジ政府は汚職追放の一環で、多数の王族や閣僚を拘束。その中には巨大投資会社「キングダム・ホールディング・カンパニー」のオーナーのアルワリード王子も含まれており、世界中の株式市場に影響を与える可能性もあるが、為替市場では今のところ大きな変化は見られず。

アジア市場で一時上昇したUSDJPY、下落していたNZDUSDはともに持ち直し直す。先週金曜日の米雇用統計後のドル高の流れから、弱いドル売りへと変化がみられる中で、EURUSDは1.1600を割り込み弱さが目立った。

EURUSDは、アジア市場の1.1624を高値に1.1600を割り込み1.1580台まで続落。独総合PMIは予想を下回るも、ユーロ圏総合PMIは逆に予想と前回を若干ながら上回る。独センティックス投資家センチメントは、42.4と過去最高を記録、ユーロ圏は34.0と2007年7月来の高水準で、独製造業受注も強かったが、EURUSDの買いの動きは極めて鈍い。

USDJPYは、アジア市場の仲値後の114.73までの急上昇から売りへと変化し、113.96まで続落し前週金曜日の終値水準へ逆戻り。日米首脳会談は、北朝鮮問題を中心に報道されるも、トランプ大統領は2国間交渉により対日貿易赤字の解消を強く求めており、一部として防衛装備を米国から購入することを要求しているようにも思える。

対米貿易赤字の解消に向けては円高圧力が有効であることは過去の歴史から見ても事実。米国から防衛装備を大量に購入することにでもなれば、決済をどのようにするかによって変わってくるが一般的にはドル決済でドル買いの材料となる。結局のところ今現在ではどちらが強いのかは判断できず。

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11月の独センティックス投資家センチメントは、42.4と過去最高を記録、ユーロ圏は34.0と2007年7月来の高水準。

ウィリアムズSF連銀総裁=FOMCは12月に利上げをすべき。