2017/11/20

2017年11月20日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年11月20日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明け月曜日。独連立協議の決裂によるEUR売りも続かず、逆に上昇。米債利回りの低下に欧州市場に入るとドル売りが加速するも、米国市場の序盤には米債利回りが上昇へと変化し、ドル売り→ドル買いへと変化。

EURUSDは、アジア市場の取引開始直後から、週末に決裂した独連立協議に下落からスタートしたEURUSDは1.1720台をボトムに1.18台を回復し一時1.1809まで上昇。ブレグジット交渉で英国は精算金の支払い上積の可能性などの進展を期待した動きと言われるが、政治ネタによる投機的な動きの巻き戻しで元の鞘に収まっただけに思えてならない。

USDJPYは、早朝の111.89をボトムに大枠111.95~30の狭いレンジで推移し底値に値を切り上げ緩やかに回復。先週金曜日に底値を割り込み円高傾向が期待されたが、結局は動けず。

GBPUSDは、アジア市場から欧州市場の序盤にかけては、EURUSDの動きと連動しながらも、米金利の低下に先週終値1.3210台を上回り、先週金曜日の高値1.3260を上抜け一時1.3280まで続伸。米金利が上昇へと変化すると1.3235まで値を下げるも底堅い動きへ。

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〇英・独株は小幅高で、欧州株は上昇しStoxxEurope600は小幅上昇、米株先物はほぼ変わらず。
〇独10年債利回りは小幅低下、英10年債は先週末とほぼ変わらず、米10年債利回りは低下から値を戻し先週末とほぼ同水準で推移、2年債もほぼ変わらず。
〇原油価格(WTI)は小幅低下。

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独連銀月報=産業活動の好況を背景に、ドイツ経済は2017年第4四半期も力強い拡大基調が続く。

ザンギャネ・イラン石油相=OPEC加盟国の大半が2018年3月期限の協調減産の延長を支持。最終決定は11月30日の総会で決まる。

19日、独自由民主党(FDP)はメルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、緑の党との連立交渉を打ち切った。連立協議を継続するか、2018年に総選挙の可能性も。

ゴールドマンサックス・グループエコノミスト=賃金とインフレがより広範に押し上げられることで、米金融当局は18年に4回の利上げが必要となる可能性が高い。チーフエコノミスト、ジャン・ハッチウス氏は、18年の米成長率見通しを2.5%に上方修正し、同年末の失業率見通しを3.7%に引き下げたと説明。

英政府=12月のEU首脳会議を前にして、EU離脱に伴う清算金の支払い条件上積みに応じようとしている可能性がある。→ EUは予算拠出の約束とEU公務員の年金など将来の義務的経費の負担を合わせて最低600億ユーロの支払いを英政府に求めているが、メイ首相はこれまでのところEU離脱後の約200億ユーロの予算支払い履行を約束するにとどまっている。