2017/11/15

2017年11月15日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年11月15日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株安&欧州株安、独米債は上昇し利回り低下し、リスク回避の流れへ。ドル全面安で、AUDUSDだけは朝方の弱い雇用コストに下落した流れを変えられず。

これから発表される、英雇用統計と米CPI+小売売上高の発表による相場変動が高まる可能性が意識される。

日経平均株価は続落−351.69(-1.57%)と大幅安。欧州株も弱くSTOXXEuropa600は-1.79(-0.47%)、FTSE100も−28.11(-0.39%)と弱い。米10年債と2年債の利回りは低下し、欧州主要国の債券も上昇し利回りは低下。

USDJPYは、AUDJPYの急落にも底堅く推移するも、午前10時のフィキシングでドル買い需要が終わったのか売りへと変化、日本株安の流れを受けた円買いの流れに113円を割り込み112.70台まで続落。

AUDUSDは、朝方発表の豪第3四半期 雇用コスト指数の前年比2.0%(予想2.2% 前回1.9%)と弱かったことが引き金となり、0.7630近辺→0.7570台までと、7月上旬の安値圏まで下落。リスク回避の流れも加わったのか、主要国でドル売りが加速する中で一人負け。

EURUSDは、前日に続きユーロ買いの流れは止まらず。アジア市場は1.1780~1.1800の狭いレンジで推移するも、欧州市場に入ると欧州株安+米債利回りの低下が材料とされ1.1840台まで続伸。


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英下院は14日夜、EU加盟の根拠法(1972年成立)の廃止を定めるEU離脱法案の第1条項を賛成318、反対68で承認。他の条項も賛成票が反対を上回った。15日には法案の詳細に関する2日目の審議が行われる。

エリス豪中銀総裁候補=拡大傾向にあるインフラ投資や資源輸出、好調な観光・サービス産業などは全て豪経済の「成長エンジン」

豪第3四半期 雇用コスト指数=前期比0.5%(予想0.7% 前回0.5%)、前年比2.0%(予想2.2% 前回1.9%)

マレーシア中銀は先週、国内外のマクロ経済環境の強さを考慮すると、持続可能な成長を確実にするために「現在の金融緩和の度合い」を見直す可能性があると表明。

フィリピン中銀も先週、2018年のインフレ率見通しを3.2→3.4%へ上方修正。ただ、17年と19年の見通しは3.2%で据え置いたが、FRBの政策変更が資本フローに与える影響次第で金融政策の見直しを検討。

セッションズ米司法長官(14日)=ロシア政府が昨年の米大統領選に関与したとされる疑惑を巡って下院司法委員会で証言し、トランプ陣営の顧問が、自分はロシア政府とつながりがあり、トランプ氏とプーチン・ロシア大統領の会談を整える手助けが可能だと話していたと発言。


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