2017/11/07

2017年11月7日(火曜)昨日6日、海外市場の動き(午前5時30分近辺)

2017年11月7日(火曜)昨日6日、海外市場の動き(午前5時30分近辺)

米株は小幅上昇、原油価格も急伸、米債利回りは低下。為替相場はドル全面安(EURUSDは横ばい)で、GBPUSDの上昇はNO.1で、AUDUSD+NZDUSDの上昇の上昇も目立ち、クロスでは円安へ。

ゴールドマン・レポートは、米、英、カナダ、スウェーデン、NZの利上げと、日本、ユーロの長期間、低金利維持の可能性を報告。

サウジ政府は汚職追放の一環で、多数の王族や閣僚を拘束。その中には巨大投資会社「キングダム・ホールディング・カンパニー」のオーナーのアルワリード王子も含まれており、株式市場への影響が危惧され、原油価格の上昇の材料となる。

対米貿易赤字の解消に向けては円高傾向が有効であることは過去の歴史から見ても事実。米国から防衛装備を大量に購入することにでもなれば、決済をどのようにするかによって変わってくるが一般的にはドル決済でドル買いの材料となる。結局のところ今現在ではどちらが強いのかは判断できず。

EURUSDは、過去最高と強い独センティックス投資家センチメント、ユーロ圏総合PMI、強い独製造業受注などの反応にもEUR買いは鈍く、1.1600の大台を中心とした上下15~20ポイントのレンジでの取引が続く。午前零時のオプションカットでは一時1.1580まで続落するも、米10年債の利回り低下もあり1.1616まで値を戻すも続かず、1.1600近辺での取引は変わらず。ECBは1年間で1300億ユーロ近くの資金を再投資する見込み、独連立政権への疑問と再選挙のウワサも流れ、ドル売りの中ではEURの弱さが目立っている。

GBPUSDは、早朝の1.3059をボトムに米国市場に入り、前日の高値1.3131、欧州市場の高値1.3127を超え、1.3150の壁を超えてから再上昇し1.3170台まで続伸。EURGBPの売りの影響もGBP買いの材料となっているが、GBPUSD1.31~1.33のレンジ下限を割り込み売りを積み増ししたポジションの巻き戻しに思えてならない。また、ゴールドマン・レポートも若干気になる。


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〇原油価格(WTI)は一時57.61ドルへ上昇、
〇米債利回りは低下、10年債は前日2.33→2.316%近くへ、2年債は1.615と変わらず。
〇米株は、ダウ、S&P、Nasdaq共に小幅続伸。

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ゴールドマン・サックスグループのG10の生産ギャップに関する報告書=米国が完全雇用の状態を超えたほか、英国もこれに到達し、ユーロ圏では完全になくなっていないもののスラック(たるみ)が縮まった。

ゴールドマン・サックスグループのG10の生産ギャップに関する報告書=FRB、BOE、カナダ銀行、スウェーデン中銀、NZ中銀がインフレ抑制のため、来年利上げする公算が大きい。ユーロ圏と日本にはスラックが残っているため、両中銀は「かなり長期にわたり」金利を維持する見通し。

ダドリーNY連銀総裁は来年半ばに引退を表明=米経済は完全雇用に近く、インフレは不可解。インフレ抑制維持へ2%を小幅に上回る必要。パウエル理事の次期FRB議長の指名は、経済が安定し、政策上のコンセンサスが得られている今、指導部を交代することは適切との考えを示した。

ウイリアムズSF連銀総裁=経済の潜在成長力を正確に判断するのが困難な状況では、2%という具体的なインフレ率よりも物価水準を目標にする方が高い効果を導き出せる可能性がある。

プラートECB専務理事=資産買い入れ延長の決定は弱いインフレが背景で、金利を現行レベルに長期間据え置くというガイダンスを補強するもの。

ECB=向こう1年間で1300億ユーロ近くの資金を再投資する見込み。ECBは資産買い入れプログラムに伴う償還資金が向こう1年間で総額1298億ユーロとなり、公的部門証券買い入れ(PSPP)の償還資金は1015億ユーロになる見通しとした。→ 独国債の投資額が最も多いとの見方で、独債券利回りは低下へ。

ドイツ=移民の取り扱いで合意することができず、連立政権への進展がなく、ドイツで総選挙のウワサが流れる。グリーン党は11月25日に、連立政権に入るかを決める投票を行う予定。

イタリア大統領=来年3月の総選挙に備えて、年末までに議会を解散する可能性がある。