2017/11/02

2017年11月2日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年11月2日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は今日も上昇+119.04(+0.53%)。米金利は小幅な変動にとどまり、為替市場はドル売りへ。

早朝の強い豪貿易収支と住宅関連の指標にAUDUSDが上昇、その影響なのか、それとも次期FRB議長にパウエル氏が確実視との報道も材料としているのかドルは弱含みで推移中。仮に、トランプ大統領が土壇場でテーラー氏に変えることにでもなれば、予想外の動きになる可能性も気になります。

明日から東京市場は3連休に突入します。注目のFOMCは政策変更なしで予想通り無難に過ぎ、次の12月FOMCで利上げの可能性を強く示唆していましたが、現状ではその利上げも織り込み済みではないでしょうか。

今日11月2日にはBOEの金融政策委員会があます。約10年ぶりに0.25%の利上げをすると思われており、その期待感はGBPUSD相場に織り込み済みで、もし異なる結果ともなれば相場が大きく反応することが容易に予想できます。さらに、議事録とインフレレポートも同時に発表され市場ではスーパーサーズデーとも呼び相場変動への警戒感が強まっています。

米下院歳入委員会のブレイディ委員長は、共和党の税制法案を11月2日に公表の予定ですがどうなるのでしょうか? トランプ大統領は法人税率引き下げを段階的にすることは支持しないと言いながらも結果は不明。これも相場の波乱要因になっています。

さて、アジア市場の動きですが、ドル安でドルは円を含め主要通貨で全面安。

円は日本株の上昇もありドル以外の主要通貨で弱く113.70~20のレンジで推移し、前日の欧米市場の動きを世襲しています。AUDUSDは+0.49%、NZDUSDは+0.43%と上昇幅は比較的大きく、早朝の強い豪貿易収支と住宅関連の指標の影響が続いています。

GBPUSDは+0.13%と、今日のスーパーサーズデー待ちで、1.3240台~1.33のレンジで、引き続き1.33の大台をクリアに上回ることはできず、昨日の欧米市場のレンジを世襲しています。1.3~1.33のコアレンジを抜け出すことを期待しています。

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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)2017年7~9月期の運用実績を発表=国内債券の売り越しは9200億円程度で、14年の運用改革以来、初めて保有資産のうち国債の割合が30%を割り込む。年金特別会計で保有する9月末の短期資産は約4.5超円。推計では、国内債券のほか国内株式も85億円程度売り越した。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)2017年7~9月期の運用実績を発表=外国債券は1.295兆円程度、外国株式は40億円程度の買い越しで、9月末の保有資産割合は国内債券28.50%、国内株式24.35%、外国債券14.02%、外国株式24.03%となった。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)2017年7~9月期の運用実績を発表=運用損益ベースでは、国内外の株式を中心に4.4517兆円の利益を稼いだ。9月末の資産残高は156.8177兆円と、自主運用を始めた01年度以降で最大となった。

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オプション

ボラティリティーは、今日2日のビックイベントを前にして予想外に伸びず、1週間を見るとUSDJPY8.10→8.40%と上昇するも、長いところは総じて低下気味、EURUSD6.68→6.35%へ低下。ただし、GBPUSDは上昇気味で、9.15→9.63%、長いところは総じて上昇ぎみです。

リスクリバーサルは、相変わらずEURUSDは1週間から1か月までがフラットで、今までのユーロコールは低下気味で、ユーロ高リスクが弱まっています。USDJPYは先週末から大きな変化は見られず、円コールを維持しながらも低下気味の状態が続いており、ドル先高リスクが弱まっている状況が続いています。

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