2017/11/18

最新のIMMポジションから、 2017年11月18日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年11月18日(土曜)

集計日が10月14日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)は、7通貨合計のネット・ポジションが前週比で+8,438(ロング)から-4,453(ショート)えと、ポンドのロング拡大を除き他の6通貨ではショートが拡大しています。7月11日の週から18週続いた通貨のロングは終了しショートへの変化したことで、相対的にドル高思考が強くなっていたことがわかります。

また、先週の円のショートは-135,999と昨年11月29日にロングからショートへ変化して以降で最大のショートポジションとなっていたことを考えれば、先週末にUSDJPYがレンジの下限を割り込み約1か月ぶりの円高水準へと加速した要因の一つとなっていたことが推測でき、来週のデータでどのくらいショートが減少したのか注目しています。


【円】-127,848→-135,999(-8,151)
円の一人負け状態は変わらず、昨年11月29日以降では最大のショートポジションが積み上がっていたことが要因となり、先週末にUSDJPYが112.30~50を割り込み円急上昇の要因となった可能性も。

【ユーロ】85,455→84,586(-869)
5月9日から28週ロングポジションを継続中ながら、ネットロングポジションは8万コントラクトの水準から付かず離れず、積極的なユーロロングも感じられず。逆に考えればポジションの巻き戻しによるEURUSDの下げも大したことはなく、逆にEURの買い材料には反応できる余力も残る。

【ポンド】-9,198→-4,533(4,665)
ネットでは唯一前週比でロングが拡大。最近のポンドはネットでロングとショートが交互に現れることが多くポジションも軽い。市場参加者のポンド相場の先行き不透明感が強いことが推測できる。

【カナダドル】50,889→47,335(-3,554)
中銀の2度の利上げもあり、7月18日から18週連続でロングポジションを維持しているが、ロングポジションも積み上がらず。直近では5週連続し前週比でマイナスとなり原油高の景況にも積極的な動きは見られず。

【豪ドル】45,437→44,032(-1,405)
6月20日の週から22週連続でロングポジションを維持しているが、ロングポジションの積み上げは見られず。直近では7週連続し前週比でマイナスとなり先週末のAUDUSDは6月下旬の安値水準まで低下へ。


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