2017/11/30

2017年11月30日(木曜)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2017年11月30日(木曜)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

30日の上院本会議での税制改革法案の採決を前に、米GDPと米中古住宅販売保留は強く、タカ派のイエレン議長発言もあり、米債利回りは上昇しドルは強く、ブレグジット交渉の大筋合意期待にGBPは全面高。

米第3四半期GDP改定値は前年比3.3%(予想3.2 前回3.0%)、コアPCEデフレーターの前年比1.4%(予想・前回1.3%)と強く、米中古住宅販売保留も前月比3.5%(予想1.0 前回-0.4%)と強い。また、ユーロ圏景況感指数は114.6と予想通りながら前回114.1から上昇し2000年来の高水準と強く、独CPIは前年比1.8%(予想1.7%前回1.6%)と強い。

USDJPYは、アジア・欧州市場は「凪の相場」で111.37~111.67の30ポイントレンジが続いた。強い米GDPや米金利の上昇に上限を超え、強い米中古住宅販売保留にGBPJYPの買いも加わり112.15まで上昇。112円台では売り圧力が強く、米金利の上昇も弱まり、クロスでの円売りの弱まり、111.69まで値を下げ111.85近辺で推移。

GBPUSDは上昇しGBPJPYを含めクロスでもGBP高が目立った。 前日に各紙が「英・EU、離脱清算金で大筋合意へ」と報道。交渉担当者や政府筋は否定するも、12月14~15日のEU首脳会議に向け何らかの合意が期待され、英10年債利回りは前日1.253%→一時1.358%まで上昇し、欧州市場では一時英金利上昇GBPUSDは1.3430台へと上昇へ。米国市場に入りイエレンFRB議長のタカ派発言と強い米中古住宅販売保留に一時1.3380台へ、フィキシング前後には1.3375~26と上下変動しながらも、1.3440台を達成し1.3410台で推移している。

AUDUSD+NZDUSDは、米金利の上昇や商品価格&原油価格の低下もあり売り圧力が続く。USDCADは1.2800台をボトムに一時1.2870台まで上昇し、弱さが目立つ。

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〇米債利回りは上昇、10年債は前日2.33→2.38%、2年債も1.75→一時1.77%まで上昇し1.76%近辺へ。
〇米株は強弱混在、ダウは上昇し+100.06(+0.42%)、逆に、Nasdaq-88.24(-1.28%)、S&P500-1.01(-0.04%)と低下。
〇原油価格(WTI)はOPEC総会を前にして、57.36-0.62(-1.07%)と終盤にかけて下げ幅を拡大。

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イエレンFRB議長は議会証言で、米景気拡大はますます拡がりを見せている、緩やかなペースの利上げは適切とタカ派発言。、

カンフリBOE副総裁=経済の潜在成長率は低下。利上げをする前に、国内のコスト圧力が若干高まるのを確認すべき。

バルニエEU首席交渉官=まだ合意は得られていない。どんなうわさが出ているのかは把握しているが、市民の権利と国境管理、清算金の3つの主要問題についてはどれもこれから解決を見いだす必要がある

関係者=英とEU担当者は、離脱清算金で大筋合意、首脳が最終判断。

米地区連銀報告(ベージュブック)=米景気は緩やかなペースで拡大。先行きの見通しは若干改善。労働市場のひっ迫が広範の地域で報告される。インフレ圧力は前回から強まった。

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EUR 11月 景況感指数:経済信頼感=114.6(予想114.6 前回114.0→114.1)→2000年以来の高水準、工業信頼感=8.2(予想8.6 前回7.9→8.0)、サービス業信頼感=16.3(予想16.7 前回16.2)、ビジネス景況感指数=1.49(予想1.51 前回1.44)→予想を若干下回るも前回よりは増加傾向が続く

GER 11月 消費者物価指数・速報値=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.0%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.6%)、HICP・速報値=前月比0.3%(予想0.2% 前回-0.1%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.5%)→ 前月比は予想と変わらず前回を上回り、前年比は予想と前回を上回りコアも上昇へ。

USD 第3四半期GDP・改定値=前年比3.3%(予想3.2% 前回3.0%)、個人消費=前年比2.3%(予想2.5% 前回2.4%)、GDPデフレーター=前年比2.1%(予想2.2% 前回2.2%)、コアPECデフレーター=前年比1.4%(予想1.3% 前回1.3%)→ GDPは予想と前回を上回るも、個人消費やコアは弱い。

USD 10月 中古住宅販売保留件数指数=前月比3.5%(予想1.0% 前回0.0→-0.4%)、前年比1.2%(予想 前回-5.4%)→ 予想を大幅に上回る

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