2017/11/14

2017年11月14日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧米株価な軟調で、欧米債券利回りは小幅低下。為替市場は強い独GDPにEURUSDは上昇、逆に弱い英CPIにGBPUSDは下落、結果、EURGBPは大幅高。期待したイエレン、カーニー、黒田各氏の発言では相場は動けず。

今のところ、ヒーロはEURで、強い独第3四半期GDP・速報値が前年比2.3%(予想2.3 前回0.8%)、労働日調整後の前年比は2.8%(予想2.3% 前回2.3%)と強く、EURUSDは1.1660台→1.1700~20の売りをこなし1.1760台まで続伸。

10月26日のECB理事会で資産買い入れ額を半減させ、QEを9月まで延期したことで独債利回りは低下、独米金利差拡大にEURUSDが大幅下落した水準となる1.18台をめざして反発中だが、1.1800の水準を超えるのは容易ではない。

EURJPYは133.50台と10月26日の水準まで逆戻利するも、同日の高値134.50は難関。EURUSDは10月26日の水準を上回り0.8970台まで続伸し、10月20日の0.9020台を超えられるか。

USDJPYは、欧州市場に入り113.60からEURJPYの上昇に時を同じくし113.70台を終えて113.90台へ上昇し、11月9日以来の高値水準へ上昇。114.00~20の壁を超えられず、逆に113.40台まで値を下げる。

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独DAXは小幅下落、英FTSE100は小幅上昇、STOXX Europe600は-0.48%下落、ダウ先物は小幅低下。独債利回りは弱く、米債10年債利回りは弱く、2年債は1.687%で変わらず。原油価格(WTI)は56.47と小幅安。

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イエレンFRB議長=フォワードガイダンスは有益だが、常に実際の経済情勢に左右され、全てのガイダンスは経済見通しに関連付けられるべきだ。

カーニーBOE総裁=EU離脱への調整局面下ではインフレ抑制と景気下支えが最優先。

黒田日銀総裁=国内インフレ期待はわずかに高まっている。国内インフレ期待は依然バックワードルッキング(後ろ向き)で石油価格の下落が影響。日銀は強力な緩和政策を続ける意向。

ドラギECB総裁=フォワードガイダンスは市場見通しを誘導する点で成功しており政策ツールとして確立。


カプライン・ダラス連銀総裁(FT紙)=12月の利上げ支持を積極的に検討。