2018/09/12

2018年9月12日(水曜)アジア・欧州市場で考えること

2018年9月12日(水曜)アジア・欧州市場で考えること


目の前の動きは、引き続きドル高! 日本株小幅安、中国株小幅安で、USDCNH、USDZARと昨日ドル安基調を回復中。

米金利は2年債が2.74%へ上昇、10年債も2.97%近くへと上昇。9月3日のレーバーデー当時は、2.62%、2.84%だったことを考えれば米金利の上昇が目立っている。

特に9月7日の強い米雇用統計後の上昇率は高く、ブレグジット合意期待の影響から強いポンドと、NAFTA交渉妥協が期待されるカナダドルを除き、特に米中貿易摩擦の悪影響を受けている、豪ドルとNZドルの下げは止まらず。

ドル円は、8月23日から続く110.50~111.50のコアレンジを抜け出せないでいる。米金利の上昇の影響(円安)、対、米中貿易問題のリスク+21日の日米通商協議(円高プレッシャー)を考えるこの動きもやむを得ず。

ただし、実感としてはスイスフランがリスクヘッジ通貨として何とか有効基準を保っている反面、円は別行動の動きとなっていることで、直近では110.50の壁を上抜けてからの下げ幅は限定的で、株安円の反応も鈍いことが気になってしまう、今日この頃。はやり米金利上昇の影響なのか?

一方のEURUSDは、せっかく1.1500でボトム感が強まるも1.1650台越えタフなのか、イタリア予算がポジティブ方向に動いているが買いも長続きできず。これで、1.1500でも割り込んでしまったらサプライズ。

GBPUSDは、ブレグジット関連のコメントが出る度に上下変動しては短期の投機筋は値が動くことはハッピーながら、損切、利食いに忙しいことであろう。

英議会(9月4日~13日)、EU非公式首脳会議(9月20日)、労働党大会(9月23~26日)、保守党退会(9月30~10月3日)、欧州理事会(10月18日)そして、仮にEU英国がブレグジット合意に達しても英議会が承認しなければ苦労も水の泡。メイ首相の保守党は過半数に届かず連立中、さらに、保守党内の分裂もあり、今後どうなることやら? 上下いずれの方向かは別として、まだまだポンドの上下変動は止まりそうにない。