2018/09/27

2018年9月27日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年9月27日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

中国が中間選挙を介入しようとしていると非難していたが、トランプ大統領は国連総会後の記者会見で、「習主席はもはや友人ではないかもしれない」。みずから蒔いた種ながら米中関係は最悪の状態ともいえそう。

FOMCからあまり多くの時間を経ていないアジア市場は、前日NY市場の流れを受け継ぎ、株安(日経平均株価-237.05-0.99%)と下落、中国株も総じて弱く、米10年債先物は3.04%近くと弱含みで推移。

肝心の為替相場は、新興国通貨高が目立つ。ラマポーザ南ア大統領(国連演説)は「土地問題については混乱させない」、「ランドは過小評価されている」との前日の報道や、FOMCの「緩和的が文言の削除」や、「2020年の米利上げ打ち止め予測」にも反応しているのか? 米金利が低下しUSDZARの上昇が続き、USDTRYもエルドアン・トルコ大統領の「利上げには反対だが、中銀の独立性を維持」する発言が影響しているのか、FOMC直後をボトムにアジア市場に入ると上昇傾向が続き、新興国通貨高が目立っている

主要国通貨に対して円を除きドルが上昇する動きとなっている。USDJPYは株安以外のも日米物品貿易協定の締結への動きが原因なのかは不明ながら、円は全面高で、クロスではAUDJPYの-0.4%近くを筆頭に円は全面高で、CHFに対しても上昇。

NZDUSDは、NZ中銀が政策金利1.75%の据え置きを予想通り決定。オア総裁は政策金利を2019年いっぱいと20年にかけて現行の水準に維持するとの見通しを改めて示した上で、「次の政策金利の動きは上下いずれの可能性もある」と指摘。ただ、成長見通しには引き続き下振れリスクがあるとも説明した。これを受け、短期見通しは政策金利引き下げの方向になお傾いているとの見方もあるが、発表直後の反応は、NZDUSD0.6655→0.6680まで上昇後に0.6630台まで下落している。

EURUSDは、相変わらずネックはイタリアとブレグジット。イタリア紙コリエレは「イタリア政府は連立与党内や閣僚間での対立に、2019年予算案の会合を延期する可能性がある」との報道に、1.1750→前日の安値1.1726をブレークし1.1690台まで急落。 GBPUSDもメイ英首相の意地を張るような強情な発言、党大会を控えブレグジット交渉への不安感が強く煮え切れない動きで、前日の安値1.3138をブレークし1.3124まで下落中で、共に上値は重い。

USDCADは早朝の0.9646をボトムに0.9680台まで続伸中。トランプ大統領は煮え切らない米カナダとのNAFTA再交渉を意識し、「トルドー・カナダ首相との個別会談を拒否」。トルドー首相は変更を望んでいないようだ。それで、首相には『それはもういい。率直に言って、われわれはカナダからの自動車の輸入に関税を課すことを考えている』と発言。自動車関税まで飛び出すしまつとなっては、CAD売りが出ることは止められず。ただし、予想外に現時点ではその影響も少ない。