2018/09/06

2018年9月6日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年9月6日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

5日の米カナダNAFTA再交渉は2国間協議を再開するも合意できず。また、はたして今日6日でコミットメント期限となり、第3弾2000億ドルの追加関税へと事態が悪化するのか?

話は脇道にそれるが、それにしてもトランプ大統領を攻撃する動きが目立っている。1月5日に「炎と激怒」のトランプ政権に関する暴露本が出版し大統領は激怒したとこは記憶に新しい。そして、9月5日に11日発売で 著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏が近く出版する「トランプ米政権の内幕を描いた著書」の抜粋をワシントンポスト紙が掲載「衝動的な意思決定を下しがちで、有害で危険な行動を防ぐため側近が時に大統領の指示を無視する状況が描写されている」とある。また、昨日はトランプ政権の高官はNYタイムズ紙に匿名で、「多数の高官が大統領の言動の危うさを認識し、一部の政策の実現を阻止し画策してきた」、「大統領の罷免措置を検討するも、憲法の危機を恐れ思いとどまった」とある。もちろん、側近はそんなことはないと反発、トランプ大統領はもちろん激怒!

さて、為替市場は、新興国通貨がアジア市場の下落からアジア・欧州市場にかけて逆に上昇。特にUSDZARは一時15.5363まで上昇後、昨日の安値に並ぶ15.256を割り込む水準まで下落しドル売りへ動き、リスク回避の巻き戻しへと動いている。

AUDUSDは、豪貿黒字額が予想を上回る中、豪銀行のANZが、ウェストパックに続き住宅ローン引き上げ、先にウェストパックが引き上げした際にAUDUSD売りとなったがこともあり、売り圧力が続き一時0.1766まで下落。欧州市場に入るとUSDCNHの下落もあり0.7190台まで買い戻されている。

EURUSDは、前日から続くEUR買いの流れは止まらず、前日の高値1.1640を上回ると一時1.1659まで上昇。アジア市場の終盤にかけては独製造業受注が予想外のマイナスとなり、直後はEURUSD売りに動くもこれをボトムにやや反発するも限定的で1.1610~40のレンジで推移。

USDJPYは、昨日の米国市場で付けた111.76の反動にも111.40台をボトムに下げ止まっていたが、東京市場に入り昨日の米国の対中貿易赤字が過去最大となり米中貿易戦争を意識したのか、それとも対日貿易赤字の拡大を意識したのか? 日本株安と新興国通貨安の流れに一時111.17まで値を下げるも、株価もやや回復し、ZARを中心に新興国通貨も買戻しが入ると111.43まで値を戻し、111.20~45のレンジに収まっている。

アジア市場は、日経平均株価は北海道地震を受け、前日比121.86円安からスタート。日本株は下げ幅を縮小し-92.89(-0.41%)の下落、中国株も弱く上海総合は-12.74(-0.47%)の下落。ただし、米株先物は小幅高で、米10年債利回りは2.9%台と維持。