2018/09/29

2018年9月29日(土曜)28日、海外市場の動き

2018年9月29日(土曜)28日、海外市場の動き

期末・月末・週末の金曜日。

為替相場は、カナダドルの上昇が目立ち独り勝ち。NAFTA関連のニュースは確認できないが、予想を上回るGDPや原油高もあり強く、USDCADは前日比で1%超の上昇し1.2900台へと続落。USDJPYは米株がマイナスからスタートするも予想外に底堅い米株+米債利回りに、円売りは止まず、フィキシングでは113.66まで上昇し、続伸し終盤にかけて一時113.71へ上昇と月末終値ベースでは昨年10月末の113.62を上回り2016年12月の116.98以来の円安水準となった。CADJPYは前日比+1.29%の上昇で88円台と2月2日の水準まで上昇。

EURUSDは、強い独雇用統計に1.1620近辺をボトムに下げ止まっていたが、イタリア予算案では財政赤字GDP比率が期待を裏切る前年比2.4%にEUと間で不信感が強まりイタリア株は-3.72%と大幅安で、欧州株も続落し一時EUR売りの材料となり一時1.1570台まで続落。しばらく1.1570~95のレンジで推移したが、フィキシングに向けた動きなのか1.1620台を回復し、欧州市場で続落が始まった水準に値を戻し、1.1600台で終了するも上値は重い。

GBPUSDは、英GDPは前年比が予想を下回り強さが見られず、英保守党労働党大会の不安もあり1.3030~50の買いを消化し、9月12日来の水準となる1.3000ギリギリまで続落。弱い米経済指標もありようやく下げ止まり、オプションカット近辺をボトムにフィキシングを経て01:00時には1.3060まで上昇し1.3029で終了と、何とか1.30の大台を維持し今後のブレグジットを巡る材料待ち。

ダウはマイナスから始まるも+18.38(+0.07%)と小幅上昇、Nasdaqは4.38(+0.05%)、S&P500+0.00%と前日と変わらず。米10年債利回りは終盤にかけ上昇し3.06%と小幅高で終了。原油価格は供給不足を懸念し続伸、一時73.73ドルへ上昇し73.50台と1.4%近く上昇して終了。

米経済指標は期待通りの強さは見られず。コアPCEデフレータの前月比は0.0%と予想と前回を下回り弱く、シカゴPMIとミシガン大学消費者信頼感指数も弱く、ドル売りの流れが強まる。

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16:55    GER 9月 雇用統計: 失業率=5.1%(予想5.2% 前回5.2%)、失業者数=-2.3万人(予想-0.9万人 前回-0.8→-1.0万人)→ 失業率は低下し、失業者数も改善へ。

17:30    GBP 第2四半期 GDP・確報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.2%(予想1.3% 前回1.3%)→ 前年比は予想を下回りポンド売りが強まる

18:00    EUR 9月 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.0%)、コア前年比0.9%(予想1.1% 前回1.0%)→ コア前年比は予想を下回りEUR売りが強まる。

21:30    USD 8月 個人所得=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.3%)、個人支出=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4%)、PCE価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.2% (予想2.2% 前回2.3%)、コアPCE価格指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)→ コアPCEデフレータは予想を下回り物価の伸びは減速

21:30    CAD 7月 月次GDP=0.2%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比2.4%(予想2.2% 前回2.4%)→ 予想を上回る

21:30    CAD 8月 鉱工業製品価格=前月比-0.5%(予想-0.4% 前回-0.2%)、原材料価格指数=前月比-4.6%(予想 前回0.7%)→ 共に前回よりマイナス幅が拡大

22:45    USD 9月 シカゴ購買部協会景気指数=60.4(予想62.0 前回63.6)→ 予想と前回を下回る

23:00    USD 9月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=100.1(予想100.6 前回100.8)→ 予想と前回を下回る

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