2018/09/14

2018年9月14日(金曜)13日の為替相場を振り返ると!

2018年9月14日(金曜)13日の為替相場を振り返ると!

弱い米CPIを受けたドル全面安と、ブレグジットリスクの後退。そして、トルコ中銀の必至の通貨防衛を評価した新興国通貨全面高、その中で、株価は堅調に推移し、リスク選好パターンながら、スイスフランは強く、円は単独要因で売り圧力が続いていることになる。一時下落した米債利回りも持ち直し米金利の上昇圧力は変わらず。

昨日の流れを時系列的に見てみたい。

18:00時 エルドアン・トルコ大統領(トルコ中銀の発表前に)「高い金利を下げる必要がある」→ USDTRY一時6.3605→6.5490まで急伸、TRYJPY一時17.48→16.94まで下落。

20:00時  トルコ中銀、サプライズの政策金利をいっきに+6.25%(予想+3.25%)引き上げ17.75→24.00%に決定に、USDTRYは6.4台→6.01台まで急落、TRYJPYも17.20台→18.49まで急伸。

20:00時  BOEは期待感が乏しい中、予想通り金融政策を据え置き、第3四半期の経済成長率予想を0.4→0.5%へ上方修正するも、1.3034~1.3068のレンジで上下。

20:45時 ECBは期待感が乏しい中、予想通り金融政策を据え置き、資産買い入れを12月に終了へ。大枠1.1620~35のレンジで動けず。

21:30時 ドラギ総裁の記者会見では「保護主義の台頭」、「成長見通しの下方修正」、「直面するリスクは均衡」、スタッフ予想は、成長見通しを引き下げ、インフレ見通しを据え置くも、同時発表のCPIが主テーマで、ドラギ総裁の記者会見はからの反応は不確実。

21:30時 米CPIは予想を下回る。前年比2.7%(予想2.8% 前回2.9%)、コア前年比2.2%(予想2.4% 前回2.4%)。米金利は低下し、米株は底堅く推移し、ドル全面安。新興国通貨も続伸しドル売りが加速し、リスクセンチメントが改善し株価は上昇。ただし、USDCHFは続落傾向で変わらずJPYだけが別物。

USDJPYは米CPI直後の111.30台をボトムに上昇し、クロスでも全面安! リスク回避の巻き戻しというより、単独の円売り圧力の流れがで、11:00時のオプションカットから円売りが加速し全面安。USDJPYは112円の大台直前となる111.96まで続伸。米国市場の終盤にかけては112円まで上昇し、下げ幅は限定的。

EURUSDは直米CPIに反応! 1.1610台→1.1670台へ、米金利の低下に8月30日来の高値となる1.17台を達成し1.1701まで上昇。さすがに1.17台では売り圧力が強く、米金利も持ち直し1.1680台まで値を下げるも引き続き高値圏で推移。

GBPUSDはブレグジットに関する材料を意識しながらも、米CPI直後は1.3040台→1.3090台へ上昇。ドル全面安の流れの影響や、「EU離脱交渉を巡り英国が英領北アイルランドとの物流動向に関するより詳細なデータを提出」するなど楽観的な見通しの中で1.3120台へ上昇。米金利も持ち直し大枠1.3080~20のレンジで推移。