2018/09/07

2018年9月7日(金曜)昨日6日、海外市場の動き

2018年9月7日(金曜)昨日6日、海外市場の動き

米国は6日のコミットメント期限が過ぎ、2000億ドルの対中追加関税の第3弾を発動するのでしょうか? 中国は報復すると宣言する中で新興国通貨は安定し上昇も。

米カナダのNAFTA再交渉は失敗? カナダ外相は継続中と言うも協議再開は不明。引き続きCADは不安定な動きの中、カナダ中銀副総裁は、利上げを主張しCADは全面高。

米株は弱く(ダウは上昇)、米金利は低下、原油価格も低下し、米中・米加と米通商政策の警戒に、CHFとJPYのリスクヘッジ通貨が上昇。

米株下落、ダウは+20.88(+0.08%)と下げから回復上昇するも、FBやTwitter幹部による米上院での公聴会もあり、IT・ハイテク株の下落にNasdaq(-0.19%)とS&P500(-0.37%)の下げが目立っている。米金利下落、米10年債利回りは2.879%と2.9%を割り込み一時2.871%まで下落。原油価格下落、WTIは68ドルを割り込み一時67.00ドルまで下落し67.93ドルに。

USDCADは前日比-0.28%と終盤にかけてUSDCAD急落(CAD高)。注目のNAFTA再交渉では、フリーランド・カナダ外相は継続中で米メキシコとの合意は依然として可能というも、協議が本日再開できるか不明。NY市場では一時1.3226まで上昇するも、3:30時にウィルキンス・カナダ中銀副総裁は「米保護主義によるインふれ懸念が強く、米カナダのNAFTA再交渉が失敗しても中銀は利上げに踏み切らなければならない」と発言、この報道を受けUSDCADは1.3190台→1.3128まで一時急落し、戻りも1.3150台が限度で上値の重い展開が続いている。

USDCADは前日比-0.74%。北海道地震による株安や円高の流れ中、アジア早朝の111.50台を高値に前日の安値111.40を割り込み111.17まで円高傾向が続いた。米国市場に入り強い、新規失業保険申請件数や米非製造業労働生産性にも上値は重く、アジア市場の安値111.17を割り込み続落へ。強いISM非製造業景気指数にも、米株安+米金利の低下もあり、オプションカットでは売りが加速し111.00を割り込む。ロンドンのクロージング・タイムでは110.70台まで続落。一時110.95まで値を戻すも終盤にかけては110.50台まで急落し110.70台で推移。クロスではEURJPY約-0.77%の下落を含め他の主要通貨でも円高傾向が目立っている。

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21:15    USD 8月 ADP雇用統計=前月比16.3万人(予想20万人 前回21.9→21.7万人)→ 予想を下回る

21:30    USD 週間 新規失業保険申請件数=20.3万人(予想21.3万人 前回21.3万人)→ 予想より改善に約49年ぶりの低水準。

21:30    CAD 7月 住宅建設許可=前月比-0.1%(予想1.0% 前回-2.3→-1.3%)→ 予想外のマイナスへ

21:30    USD 第2四半期・確報比:非製造業部門労働生産性=2.9%(予想3.0 % 前回2.9%)、単位労働コスト=-1.0%(予想-0.9% 前回-0.9%)→ 予想を若干下回るが、第2四半期は3年超ぶりの大幅な伸び。

22:45    USD 8月 総合PMI・確報値=54.7(予想55.0 前回55.0)、サービス業PMI=54.8(予想55.2 前回55.2)→ 予想を下回る

23:00    USD 8月 ISM非製造業景気指数=58.5(予想56.9 前回55.7)→ 予想を大幅に上回る

23:00    USD 7月 製造業新規受注=前月比-0.8%(予想-0.6% 前回0.7→0.6%)→ 予想外にマイナス幅が拡大

23:00    USD 7月 耐久財受注・確報値=前月比-1.7%(予想-1.7% 前回-1.7%)、除く輸送・前月比0.2%(予想 前回0.2%)

0:00    USD 週間 原油在庫=-256.6万バレル(予想 前回-256.6万バレル)

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【北米】
ウィリアムズNY連銀総裁=債券利回りはFRBの金融政策の正常化を反映。世界的にストレスが高まっている間はドルが避難通貨となり、その地位を失う懸念はない。イールドカーブはFRBの量的緩和と資産購入により正常化を反映している。

ウィリアムズNY連銀総裁=賃金の伸びの鈍さは大きな問題で、早急な利上げは不要。米経済は非常に良く失業率は引き続き低下する見込み。

米カナダ2国間協議は継続中=カナダは、米国の鉄鋼・アルミ関税の恒久的な免除や自動車関税の対象外とすることなどを要求している。国内酪農産業の保護を続けることや、米関税の痛手を受けている木材輸出を保護することも求めている。

フリーランド・カナダ外相=NAFTA再交渉は継続しており、米メキシコとの合意は依然として可能。メキシコは大きな譲歩をした。米通商法232条による関税適用の破棄を主張。協議が本日再開できるか不明。

ウィルキンス・カナダ中銀副総裁=米保護主義がインフレを強める懸念があり、米カナダのNAFTA再交渉が失敗しても中銀は利上げに踏み切らなければならない→ この報道を受けUSDCADは1.3190台→1.3128まで一時急落しCAD買が強まる。

ムニューシン米財務長官=北朝鮮にはサイバー攻撃の責任を負わせる。米司法省は、身代金要求型ウイルスによる2017年のサイバー攻撃やソニの映画子会社、米ソニー・ピクチャーズエンタテインメントを標的とした14年のサイバー攻撃などを実行した容疑で、北朝鮮人のハッカーを起訴した。

【欧州】
スウェーデン中銀=政策金利-0.50%を据え置いた。利上げペースは想定より穏やかになる見通し→ SEK急落しEURSEK急伸。

独IFO=上半期が予想外に好調で、今年の独経済成長の見通しを1.8→1.9%へ引き上げた。

【アジア・その他】
豪銀行のANZが、ウェストパックに続き住宅ローン引き上げ、先にウェストパックが引き上げした際にAUDUSD売りとなったがこともあり、売り圧力が続いている。

中国商務省=米国があらた関税措置を講じれば中国も報復せざるを得ないと警告。

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