2018/09/16

今週の主な材料(9月17~21日)

今週の主な材料(9月17~21日)

ひとまず落ち着きをとりもどしている新興国通貨は、米金利の続伸(米10年債一時3.0%、2年債高値更新し2.78%台へ)に他国との金利差拡大もあり今後も目が離せない。

米国が中国に通商協議の再開を要請し中国が受け入れたと思われている中、先週末はトランプ大統領が「2000億ドルの中国製人に追加関税措置をするように側近に指示」との報道。いったいどうなっているのであろうか? 為替相場にとっては頭痛の種で特に主要通貨では豪ドル相場への影響大。

NAFTA再交渉は、米メキシコの合意に続き、米カナダの2国間協議は8月31日に結論が出せず、先週末にもまだ交渉を続いている状態。米カナダ共に合意を望んではいるとのコメントが目立つが先週末でも結論を出せず今週も話し合いが続くと思われる。カナダドル相場にとっては重要。

18~20日には中国の天津で夏季ダボス会議が開催される。最近はダボス会議発の材料で相場が変動することも稀で、あまり気にはしていないがとりあえず注目。

ブレグジット交渉では、EUが英国に妥協しているのか最近ではEUからポジティブ発言が目立っている。19日~20日はEU非公式首脳会議が予定されており、メイ英氏がこの席で7月に首相の別荘「チェッカーズ」でまとめたEU離脱案を議論する最初の場になると思われている。どうなることうらポンド相場にとっては重要。

9月21日と言われていた日米通商協議の2回目の会合はどうなるのだろうか?(確定との報道は確認できず)。茂木経済財政相とライトハイザーUSTR代表が協議すると思われている。1回目の会合では突っ込んだ話し合いがなかったことを考えれば、2回目は重要では?円相場にとっては重要。

9月20日投開票の自民党総裁選は、安倍氏が圧勝で国内での盛り上がり・サプライズ期待度は今一つながら、石破氏の得票率とどの程度差がつくのか? 先週末に安倍氏が「異次元の金融緩和をずっとやってよいとは思わない」との発言もあり、大きな政策転換は期待していないがひとまず注目したい。

さて、今週の経済指標、金融政策、発言で特に重要と思われるものは以下の通りで、早期利上げ期待が遠のいているが英CPIを注目、南ア中銀の金融政策は据え置き予想ながらトルコ中銀に続きサプライズがあるのか? NZGDPは前年比予想が弱いが薄商いのアジア市場の早朝の発表だけにどちらに、強弱どちらに転んでも初動のインパクトは大きい。カナダCPIは予想数字が手に入らないがNAFTA再交渉の影響が大きいので一方向に動きにくいと思われるが、仮に結果が出た後の発表となればインパクトが大きいと思われる。

9/17(月)
ユーロ圏CPI、米NY連銀製造業契機指数

9/18(火)
豪中銀議事録

9/19(水)
日通関ベース貿易収支、日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見、英CPI・小売物価指数、米住宅着工件数、ドラギECB総裁発言

9/20(木)
南ア中銀金融政策、NZGDP、スイス中銀金融政策、英小売売上高、米新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数、米景気先行指数、米中古住宅販売、ユーロ圏消費者信頼感指数

9/21(金)
日本CPI、仏GDP、ユーロ圏各種PMI、カナダCPI、カナダ小売売上高、米PMI。


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