2020/09/11

2020年9月11日(金)昨日10日、海外市場の動き (午前5時半ごろ)

 2020年9月11日(金)昨日10日、海外市場の動き (午前5時半ごろ)

ECB理事会・ドラギ総裁発言+米株安に波乱。

為替相場は、はEUR高を注視するも強い警戒感を示さずEURは一時急伸から、英国の合意なきEU離脱のリスク拡大にGBP急落と米株安、EUR高容認かは不明で元の水準に逆戻り。

米株下落、ダウ−1.45%、ナスダック−1.99%、S&P−1.83%。米債利回りは上昇から株安に逆に軟化し、10年債は0.678%(-0.027)、原油価格は原油在庫増もあり37.03(-2.68%)近く下落、穀物価格は上昇するも、金・銀価格・エネルギー価格の下げに、ブルームバーグ・コモディティインデックスは-0.3%と弱い。

ECB理事会は予想通り政策金利と、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)1.35兆ユーロの維持を決定したが、「拡大の議論はなかった」とあり、懸念のEUR高については「物価への影響を懸念し監視が必要とあるが、喫級の対応の必要性は示さず」。結果、EURUSDは一時1.1918まで続伸するも、米株安+GBPUSD急落の影響や、ECBはEUR高を警戒していることは間違いなく1.19台では警戒感は残り、23:00時のオプションカットから反落し、一時1.1800台まで値を下げ、前日終値近くへと逆戻り。

英国はEU離脱協定の一部を無視する「国内市場法案」の計画を、EUが撤回を要求するも拒否。合意なきEU離脱が現実味を強めGBPUSDは欧州市場の1.3033から1.2760台まで急落。取り下げ期限は今月末でどうなるかはわからないが、市場参加者はハードブレグジットのリスク拡大の懸念を強め、GBP安の流れ変わらず。

マックレム・カナダ中銀総裁は、新型コロナから一様な回復が実現しなければ経済成長は緩慢になり、全ての生活水準が低下すると警告。量的緩和を回復が十分に続くまで継続するとありネガティブ材料に加え、主要通貨でドル買いが強まる中で、1.3120近辺をボトムに1.3200台近くまで上昇中。

USDJPYは、米株安にも日経先物の下げ幅は限定的で株安=円高の連動性も弱い。USDJPYは一日を通じて大枠106~1062.30(欧米市場だけを見ると大枠、106.00~25)の狭いレンジで、JPYクロスでもGBPJPY−1.56%は別格にJPY高傾向が目立っているが、106割れを試す動きは弱い。ただし、フェーリングは円高期待。