2020/09/17

2020年9月17日(木)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年9月17日(木)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)


11月3日の米大統領選を前にして最後のFOMC(次回11月5日)は、長期の低金利政策を宣言した「フォワード・ガイダンス」を導入。次は格が違うがBOJとBOEを注目。


◎FF金利の誘導目標を0~0.25%のまま据え置く。

◎量的緩和策も継続(米国債を月800億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)も同400億ドルのペースで買い入)

◎少なくとも2023年末までゼロ金利政策を維持し、2%に到達するまで利上げを見送る

◎長期の低金利政策を宣言する「フォワード・ガイダンス」を導入し、新型コロナウイルス禍からの景気回復を急ぐ。

◎ゼロ金利解除の条件:①労働市場が完全雇用まで回復する。②2%の物価上昇率。③2%物価上昇の経路に達する。


米株はYCCの踏み込みがなかった影響なのか? 米大統領選前の最後のFOMCはトランプ氏を支援しないとみたのか? FOMC後に上昇幅を縮めダウは+0.13%、Nasdap−1.25%とS&P−0.43%と下落。一方、債券利回りは上昇し10年債は0.694%(+0.011)と上昇へ。


原油価格はハリケーン「サリー」とEIA在庫減の影響に40ドルの大台を上回り一時40.33まで上昇。金・銀価格は軟調ながら、エネルギーと穀物価格の上昇に、ブルームバーグ・コモディティインデックスは+0.70%と強さが目立っている。


為替相場は、米株の下落と米債利回りの上昇とで困惑するも、米国市場だけを見るとドル高傾向となり、前日比の変化は鈍く、EUR+AUD+CHFは弱く、GBP+NZD+CADが強く、特GBPUSDは強いCPIに反応は無かったが、欧州市場から米国市場にかけて強くオプションカットからフィキシングにかけ1.3007まで上昇。FOMC直後も一時1.3000まで上昇から、1.2939まで値を下げているが0.6%近くの上昇と強さを維持。


USDJPYは、米国市場の序盤で105円の大台を割り込み、一時104.81まで下落。FOMCを受けた反応は104.80~14のレンジに収まり円高水準を維持し、クロスではGBPJPYを除き円高となっている。当面は104.80~20のレンジに収まりやすいと思われるが、トレンドは円高。


EURUSDは、欧州市場の1.1883を高値に米国市場では株価と連動したのか売りが強まり、FOMCを受けた反応は大枠1.1810~55のレンジから再び1.1788まで下落。EURGBPの売り圧力が強いと思われるが、デコス・スペイン中銀総裁「ECBの追加緩和措置の可能性」、シュナーベルECB専務理事「条件次第では行動に移す用意がある」、「為替レートの動向を含め、入手可能な情報を注意深く監視している」と発言。少数意見と思われるが先のレーンECB専務理事のEUR高けん制発言がどうしても気になる。メインシナリオは1.1700をボトムに再上昇だが、1.1700を割り込むと続落の可能性も。


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21:30 USD 8月 小売売上高=前月比0.6%(予想1.0% 前回1.2→0.9%)、除く自動車・前月比0.7%(予想0.9% 前回1.9→1.3%)


21:30 CAD 8月 消費者物価指数=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比0.1%(予想0.4% 前回0.1%)、コア前月比0.0%(予想-0.2% 前回-0.1%)、コア前年比0.8%(予想0.9% 前回0.7%)、コアCommon前年比1.5%(予想 前回1.3%)、コアmedian前年比1.9%(予想 前回1.9%)、コアtrim前年比1.7%(予想 前回1.7%)


23:00 USD 9月 NAHB住宅市場指数=83(予想78 前回78)→ 金利低下に予想と前回を上回り過去最高を更新


23:00 USD 7月 企業在庫=前月比0.1%(予想0.1% 前回-1.1%)→ 貿易正常化で今年初めてプラスに。


5:00 USD 7月 対米証券投資:長期TICフロー(純額)=108億ドル(予想252億ドル 前回1130億ドル)、ネットTICフロー合計=-887億ドル(予想-90億ドル 前回-679→-698億ドル)


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