2020/09/19

 2020年9月19日 直近のIMMデータから(9/15)

集計日が9月15日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨をピックアップしその変化を見てみましょう。

豪ドルが前週比でネット+18,2639コントラクトと6月16日以来となる大きなロングで、逆にEUR(-18,238)とポンド(-10,437)の減少が目立った週になりました。

豪ドルは9週間ぶりにネットでショートからロングに変化しています。7月14日に一週間だけロングになったのを例外として除外すれば、2018年3月27日以来、129週間ぶりの変化で、この流れに乗ってみたい誘惑にかられます。

その結果、7通貨ペアの内、ネットショートは豪ドルだけに限定され、2020年3月3日から28週間ショートから抜け出せずにいますが、直近の4週間は前週比でロングが増加しており、変化を期待したくなります。

7通貨合計のネットポジションは前週228,314→218,342(−9,972)コントラクトと4週間ぶりに通貨のロングが減少しドル安感が薄らいできます。ただ、6月2日の週から約4か月間(16週間)のネットポジションの平均はロング+141,102で、引き続きこの水準を大幅に上回っており、傾向としての通貨ロングの変化はまだ感じられません。

ネットポジションはロングとショートの差で計算しますが、7通貨全体のロングは450,103で、そのうちユーロが230.695(約51%)を占めています。全体のショートは231,761で、そのうちユーロは52,119(約22%)にとどまっています。

結果として、ネットでロング218,342の内、ユーロが178,576とネットポジション合計で82%を占め、円は10%にとどまっており、相変わらずユーロ対ドルの戦いとなっています。

詳しいデータは別表をご覧ください。

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