2020/09/02

2020年9月2日(水)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年9月2日(水)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

米製造業PMIは53.1と速報値から下方修正されるも相場は動かず、逆に米ISM製造業は、56.0(予想54.5)と新規受注が強く2018年11月以来の高水準にドル買いが強まる。ただし、為替相場は、米金利の低水準の長期的継続に、他通貨のロングが拡大しておりテクニカルポイントでは一時的に反転しながらも、潜在的なドル売りの流れは変わらず。

米株は終盤にかけ上昇幅を拡大し、ダウ+0.76%、Nasdaq+1.39%、S&P+0.75%と強さは変わらず。米債利回りは軟化し、10年債は0.674%(-0.033)と0.7%を割り込み続落。原油価格は上昇傾向を維持するも42.91ドルと伸びは限定的。ブルームバーグ・コモディティインデックスは73.50(+0.26)と上昇するも、金と銀価格は強い米ISM後に低下へ。

EURUSDは、念願の一時1.20台の大台を一時達成から急落へと変化。ユーロ圏PMIは速報値から下方修正が目立つ中、CPIは小幅増加予想に反して、予想前年比は−0.2%と4年ぶりのマイナス、コア前年比の0.4%は過去最低の伸び率となるも、EUR買いの流れは止まらなかったが、1.2010を高値に、強い米ISMもありオプション勢の売りもあり、前日終値1.1936を割り込み1.1901まで続落。

AUDUSDは、豪中銀の追加緩和リスク+中国の対中制裁に一時前日の高値を更新するも、欧米市場では下落へ。豪中銀は政策金利と3年国債の利回り目標を共に0.25%に据え置き、資金供給について貸付残高の2%相当の追加資金への銀行のアクセスを可能にし、9月末から→2021年6月末まで利用を延長。ロウ豪中銀総裁から「緩和的な政策を必要な限り維持、回復はむらがあり不安定」とあり、追加緩和も意識。さらに、中国の対豪制裁は前日のワインに加え豪産大麦の輸入を一時停止するも、前日の高値0.7403を上抜け一時0.7414まで上昇と強さが目立っていた。欧州市場では売りへと変化し米市場では強い米ISMに売りがさらに強まり一時0.7360まで下落。

USDJPYは、安倍ショックから次期総裁は菅氏本命確実視に政策変化は期待できず、105.59をボトムに円売り材料ととらえた売りが続く(これを判断した動きが正解かは不明ですが)。欧州・米国市場の序盤では強い米ISMを契機に106台のストップをつけて106.15まで上昇。他の主要通貨で米ISM後のドル買いに反して、EURJPYを主にクロスでの円買いが強まると、105.90まで下落し、105.90台での推移を継続中。

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