2020/09/12

直近のIMMデータから

直近のIMMデータから

集計日が9月8日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨をピックアップしその変化を見てみましょう。

7通貨のネットポジションは前週224,055→228,314(+4,259)コントラクトと小幅上昇していますが、過去5週間の平均値は217,897で、大きな変化は見られません。前週比の特徴としては円のショートが増加する反面、カナダドルとポンドのロングが増加していることがわかります。

トータルポジションでは、引き続きユーロのロングがダントツで、通貨ロングと通貨ショート別でみると、ユーロは計465,395コントラクトの内、ロングが54%を占め、計237,081コントラクトの内ショートは22%、ネットでは196,814(前週196,747) コントラクトとほぼ変わらず。

EURUSDが1.20から調整が入っており一時1.18台を割り込む局面もありましたが、ポジションの推移をみると過去5週の平均値ロング200,401から見ると軟化していますが、積極的なポジションの調整が入っているようには思われません。

他の6通貨ペアのネットポジションは、円が29.604→21,742(-7,862)とロングポジションが減少しており、USDJPY相場自体が混迷しているとも言えそうです。

ポンドは6,312→12,730(+6,418)と小幅上昇していますが、集計日後に英国EUとで離脱に向けた通商交渉が難航し、GBPUSDが大幅に下落した動きを十分織り込んではなようです。

カナダドルは−27,006→-17,355(+9,651)とネットでショートポジションに変わりありませんが、前週比での伸びは1月7日の+14,454に次ぐ大きな数字となっています。

豪ドルは-165→-2,044(-1,879)と、ネットロングへの期待が強まっていましたが、残念ながら前週比でマイナスが増加しており、ロングへの転換はお預けとなっています。

詳しくは別表をご覧ください

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