2020/09/26

2020年9月26日(土)昨日25日、海外市場の動き

 2020年9月26日(土)昨日25日、海外市場の動き


週末金曜日。予想を下回る米耐久財を除き、主要な経済指標や発言も少ない中で、米株はIT・ハイテク株の上昇に大幅高となり、USDは21日から続く上昇傾向を維持(GBPUSDを除)。ただし、米債利回りは大きな変化は見られず。


米株は大手IT・ハイテク株の買いに上昇。ダウ+1.34%、Nasdaq+2.26%、S&P+1.6%。米債利回りは軟化し、10年債は0.656%(-0.013)。原油価格は変動しながら40ドル台を維持し40.10(-0.52%)と小幅軟化、金・銀価格も小幅下落し、ブルームバーグ・コモディティインデックスは−0.25%と小幅低下。


欧州(特に、英・フランス)ではコロナ感染拡大に悩み、米国ではコロナ経済対策の混迷(ただし、ペロシ・ムニューシン両氏は会談)、米最高裁判事の指名承認の対立は直前に迫る米大統領選の勝者の行方にさらに混迷度合いを強めている。


EURUSDは、1.1700の重要なポイントを割り込み戻りも限定的でEURGBPも弱く一時1.1613まで下落。90日MA=1.1546が次の大きなターゲットになっている。ECBはラガルド、ビルロワドガロー両氏から景気刺激策の継続維持と、2%を超えるインフレ率の容認を示唆とありEURにとっては売り材料に使われ安い。


GBPUSDは、ドル高の流れの中でGBPショート利食いによるのか、英EUは離脱協定の締結に暗雲が広まり、コロナ感染拡大+労働者への補助金削減などネガティブ材料にも、ここ数日は大枠で1.2670~1.2800のレンジで積極的なGBP売りも見られず。英首相報道官は「ここ数週間でEUと有益な意見交換があった」とある。ちょっとは期待したいのだがそう簡単に解決はできそうにない。


AUDUSDは、豪中銀の緩和示唆、中国との対立継続等々、悪材料が勢ぞろいながら、90日MA=0.7055や、0.7000をボトムにそろそろ上昇期待を持てるのでは?と思ったが、ドル全面高の中で買い戻す動きは見られず。ただ、EURAUDは引き続き200日MA=1.6612を前にして伸び悩み陰線引けでこの水準を超えられず。


USDJPYは、アジア・欧州市場の105.24をボトムに、米国市場に入り株高の動きもあり、CHFと共にJPY売り圧力が強まる。オプション絡みなのかは不明ながらオプションカットでは105.70まで上昇してようやく上げ止まり105.55で終了。テクニカルではドル買いを示唆しており短期的なドル買いは変わらず、リスクとしては90日MA=106.59。ただ、中長期のドル売りの流れは変わっていないと思うが。


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